こうざ [キャリアカウンセリング]
キャリア・コンサルタント養成講座開催のご案内
●日程
5月/3日(金・祝)4日(土・祝)5日(日・祝)6日(月・祝)
6月/1日(土)2日(日)・15日(土)16日(日)・29日(土)30日(日)
7月/6日(土)7日(日)・
●通学場所 高岡地域若者サポートステーション305(高岡市駅南1-1-18中野ビル3F)
●講座実施機関 NPO法人ICDS(インテリジェンスキャリアデザインサポーターズ)
●学習時間 全12日間=計151時間(通学102時間+課題49時間)
●講座修了基準 〇出席80%以上 〇講座期間内全課題の提出
〇毎回の確認テスト80%以上 〇修了テスト70%以上
●費用 189,000円(教材費含む・消費税込み)
●定員 10名(定員になり次第、締め切りますのでお早めにお申し込みください)
●検定試験
7月27日(土)9:00~12:30 筆記試験・12:30~18:30 実技試験
●検定試験 受験料25,200円(消費税込み)
●検定会場 高岡地域若者サポートステーション(高岡市駅南1-1-18中野ビル3F)
本講座の紹介
1、5つの「能力資質向上」をめざす
①「自己一致」の保持
②持続的な向上心
③人間への興味・好奇心の維持
④真摯な学習態度
⑤人の気持ちに対する洞察力・観察力を実現するような心がけと行動
2、クライアント(相談者)への3つの役割を追及
①若者へのきっかけの提供と気づきによる自己認識の促進、選択と行動のサポート
②若者の生きていく力としてのアビリティーを磨くことをサポート
③若者のキャリア形成支援のマネージメント
3、学習分野
①キャリア・コンサルティングの社会的意義に対する理解
②キャリア・コンサルティングを行うための基礎的知識
③キャリア・コンサルティングの相談実施において必要なスキル
④キャリア・コンサルティングの包括的な推進、効果的実施に係る能力
問い合わせ・申込み 高岡地域若者サポートステーション まで
電話 0766-24-4466 Mail info@takasapo.com
とって [キャリアカウンセリング]
「経験代謝」は、ズバリ“JCDA版フォーカシング”、だな。JCDA版としたのは、ロジャーズの《自己概念》を色濃く残しているから。だから、フォーカシングとパーソン・センター・アプローチの折衷。でも、その大部分がフォーカシングで、技法がロジャーズに敬意を表して《自己概念》を使いました、っていう感じ。
では、どんな技法か。それは、「自己概念の影」に焦点をあてる方法だ。では、どうやって…。まず、クライアントの話すことばのなかから、特徴的なキイワード(特に、感情の部分)に注目し抽出する。そして、そのキイワードの捉え方を確認する。キイワードの捉え方の確認をすれば、捉え方が変化する。そして、新しい「意味の出現」を促す。そういう技法である。そして、さらに、それは次の行動につなげることができるはず、というプロセスである。
たとえば、である。
あるキイワードに見当をつけ…
「◇◇さんにとって、☆☆(=キイワード)はどのようなものですか?」と投げる、のである。
わたしは、「自己概念の影」がフォーカシングのフェルト・センス。「意味の出現」がフォーカシングのフェルト・シフトと非常によく似ている、と思う。けど、その問いそのものがフォーカシングとでは違う。たぶん、「経験代謝」は、これはこれでひとつの技法としては実践で有効なんだと思う。
そんなわけで、得るものがあった。また、ワークショップを通し、自分のカウンセリングスキルを相対的に感じられた。こんな機会はめったにない。だから、それもよかった。
ほっ、と [キャリアカウンセリング]
キャリア理論の大御所は、スーパー、ホランド、クルンボルツである。そして、今なおご存命なのが、クルンボルツで、ただ一人らしい。御年80数歳で、今なおテニスをしているらしい。
この業界では、クルンボルツの理論が今とても人気があるらしい。労働の流動化など、不確実性の時代を反映しているのだろう。
クリンボルツのキャリアカウンセリング理論は、ロジャーズとも違うし、パーソンズとも違う、といわれる。つまり、非指示的・受容的というよりは行動を促すし、科学的というよりは経験の積み重ねを重視するからである。
したがって、実際のキャリアカウンセリングの場面を収めたDVD(『クルンボルツ博士のキャリアカウンセリング・DVD』企画・製作JCDA-結局購入してきました)を見ると、しっかり傾聴しているし、肯定的受容や共感的理解をしている。しかし、そうしつつも、イラショナルビリーフ(不適切な信念)の打破を行い、できること、できそうなことを“とりあえず、やってみよう”と促している。
わたくしのブログのタイトルは“とりあえず、やってみよう”である。たぶん、わたしの考え方とクルンボルツ理論は、どこかで重なる部分が多いんだろう、という感じがしている。そんなことをあらてめて感じた。
また、今回の研修を受けてみて、わたしが今なんとなく(無我夢中で…)やっている就労支援の方向性や今いろいろと本を読んだりして学んでいることが、クルンボルツの理論を学ぶことで整理されていくような感じがした。そして、それらが地道な歩みではあるが無駄ではないように感じることができた。よかった(ほっ)。
キャリコン [キャリアカウンセリング]
キャリアカウンセラー(コンサルタント)養成講座のお知らせ
場所:富山県高岡市駅南 中野ビル3階
日程:4月29日・30日・5月8日・9日・22日・23日・6月5日・6日・19日・20日・7月3日・4日
費用:約25万円(予定)
主催:NPO法人ICDS
協力:NPO法人北陸青少年自立援助センター
とりあえず、やってみよう!おー!
法則 [キャリアカウンセリング]
ただし、(よい・わるい)は若年者にはみいだしにくく、概ね40歳すぎてわかってくる。
したがって、若年者は(好き・嫌い)または(できる・できない)に依拠する傾向が強い。
意味 [キャリアカウンセリング]
サブタイトルは“生きることの意味”である。
そういえば…
『続・働く理由 99の至言に学ぶジンセイ論。』には、
と書いてあった。ということは、志望動機が書けたら、それは働く意味になるんだ!ホドナルその行為を起こそうとする動機が、あなたの人生の意味である。(P209)
転機 [キャリアカウンセリング]
人間が幸福であるための4つの条件
第一、自分の生活の基準となる思想。 第二、良い家族と友達。 第三、意義ある仕事。 第四、閑を持つ事。(P64)これは、小泉信三氏の『読書雑記』のなかの「エドワアド・グレイ」という、ある英国紳士の言葉だ。
第一は、仕事観、人生観、世界観ともいえる。
第四は、朝から晩までひまなしに働いたり、一つの事を考えているようでは困る、ということらしい。
私はキャリアカウンセリングをする場合、この4つの条件は使えると思った。
なぜなら、相談者の主訴はこの4つのうちのどれかが揺らいでいる転機とみることができるからだ。
例えば、第一である“基準となる思想”というのは、若い人よりむしろ、中高年が新しい職場環境に移ったときに揺らぐ。具体的には、正社員から嘱託やパート、あるいは派遣へ立場が移行したときなどがそう。崩れそうになる従来の仕事観から新たな仕事観へ再構築する作業が必要となるはずだ。
その作業とは相談者やよい聴き手を相手にした言語化である。それは、本人ひとりでは限界がある。その人的資源(リソース)をもっていれば、転機を乗りきれる確率は高くなる。他者が支えてくれる
職務 [キャリアカウンセリング]
「職務経歴書」とは、求職者の過去の行為を示すレジュメである。これには、定められた形式はない。したがって、タイトルも必ず「職務経歴書」しなければいけないわけではない。例えば、「主な経験およびセールスポイント」としてもよい。すなわち、いかに読んでもらえる文章を作成するかが勝負である。
また、「職務経歴書」は「履歴書」よりも、求人先の社内を流通する。なぜならば、「履歴書」よりも「職務経歴書」が求職者の人柄を表しているからだ。
例えば、人事から採用担当部(製造や営業など)へ、人事から社長をはじめ役員へ、軽々とコピーやファクスで流れていく。だから、採否の判定においては「履歴書」よりも重要な書類である。
にもかかわらず、求職者はこの「職務経歴書」が書けない。それは、文章が書けないからだ。ここでの文章は作文ではない。むしろ、論文である。したがって、論理的な文章でなければいけないのだ。
論理的な文章には、文と文のつながりに明確な関係がなければいけない。それを示すのが接続詞。接続詞には、次の7種類ある(野矢茂樹著『論理トレーニング101題』に、そう書いてあった)。
①付加…そして、さらに、なお、ちなみに、そのうえ、それから、および、また、むしろ、しかも
②理由…なぜなら
③例示…たとえば
④解説…すなわち、つまり、結局、要約すれば、言い換えれば、
⑤帰結…だから、したがって、それゆえ、そのため
⑥転換…しかし、けれども、だが
⑦補足…ただし、もっとも
このような接続詞を文と文との間に入れ、論理関係をつくる。しかし、実際、求職者はこの接続詞の使いようを知らない。無理もない。誰も指導してくれないからだ。だが、この接続詞を意識的に入れることで、文章がぐっと読みやすくなる。そのゆえ、「職務経歴書」を読んでもらえる確率は高くなる
有用 [キャリアカウンセリング]
ティチャー → 教える
インストラクター → 正しく教える
トレーナー → 訓練させる
コーチ → 気づかせる
アドバイザー → 助言する
マスター → 専門知識を伝授する
インタープリター → わかりやすく説明する
ガイド → 案内する
コンサルタント → 解決する
ファシリテーター → 舵をとる
以上。
カウンセラーは、信頼関係を構築し、よい聴き手になることが求められている。それはクライアントが気持ちよく話す、しゃべることができるような人的ないし物理的環境をつくることでもある。したがって、
カウンセラー → しゃべってもらう
したがって、キャリアカウンセリングにおいては、“(正しく)教える”や“解決する”を目的とはしない。ましてや、“説教する”は禁じ手だ。これは、私がキャリアカウンセラーの資格を取るときに先生から「説教CDAになるな」と真っ先に釘をさされたことでもある。
しかし、実務というか現場はいろいろある。カウンセラーが常によい聴き手であるだけがサービス、すなわち具体的有用労働かというとそうでもない。それは、カウンセリングのあとクライアントに<何かを持ち帰ってもらわない>とサービスにならないからだ。つまり、傾聴だけしていていいわけではない。
だから、時にはコンサルタント、時にはコーチ、時にはガイド…、だったりする。現実としてそういうことは少なくない。むしろ、カウンセラーにだけ固執することが【サービスが高い】とは限らない。
その都度、自分の立ち位置(スタンス)を柔軟に変える対応の方が【サービスが高い】と思う。また、それを自覚してカウンセリングできるひとの方がスキルが高いと思う
意味 [キャリアカウンセリング]
フランクル(1905~1997・オーストリア)は、ユダヤ人であったために、第二次世界大戦中、ナチスドイツによってポーランドのアウシュビッツ強制収容所に捕虜として捕らわれた経験がある。そこで「どんな人間にも必ず意味がある。ただし、多くの人たちがそれに気づいていないだけだ。」と考えた。
記事には…
・フランクルのいう“生きる意味”とは「これをやり遂げるまでは死ねない」ということだ。 ・「あなたを待っている誰かや何かがあるかぎりあなたは生き延びることができる」エリー夫人 ・“生きる意味”に気づいたとき、人間の脳は生命力を活性化するホルモンを分泌するんです。つまり、単に心理的に元気になるだけでなく、身体的な反応として生命力が活性化する。のようなことが書かれていた。
“生きる意味”を探そうにも探せない人の場合、自分のために“生きる意味”を見出せなくても、他者のためなら見出しやすいのではないだろうか。
身近なとこでは、母のため、父のため、子のため、孫のため、妻のため、夫のため、友人のため、△△の力を必要としているひとのため…。
そうやって一生懸命“生きる意味”を見つけようとしていれば、今は無理でも、いつか必ず見つかるのではないだろうか
関心 [キャリアカウンセリング]
興味=面白そう…領域…分野…業種
関心=楽しそう…動詞…行動…職種
以前、「行動の強さ=誘因×動因×習慣強度(経験値)。しかも、この誘因、動因、習慣強度のどれかひとつでもゼロならば、行動の強さもゼロである」という心理学の公式を紹介した。これから次のような公式(仮説)を導出してみた…
職業選択=興味×関心+習慣(経験)
注1)興味・関心がゼロなら、習慣(経験)に引っ張られて選択の幅が狭められてしまうことが多い。
注2)最終判断には、長く続けられそうな感じ(会社の雰囲気=会社の価値観)も考慮すること。
検定 [キャリアカウンセリング]
今日の講習のテキストは『ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト 人事・人材開発3級』。キャリアの入口、滞在、出口のうちの滞在の部分にあたる。私は普段入口の部分での支援なので、滞在、いわゆる会社人事の部分は新鮮だった。
私は前の会社で8年ほど総務部だった。そのときに人事考課のシステムを構築する職務もした。ちょうど、年功序列型給与テーブルから成果主義給与テーブルへの移行の時期だった。それから10年ほどたった。その間に、雇用管理、人事評価、報酬管理、人材開発もずいぶんと理論的に整理されたものだなあ~と感じた。
ちなみに、今日の会場は金沢。富山駅から高速バスで約1時間。片道900円。とても乗り心地よく、お得な感じでした
関心 [キャリアカウンセリング]
ここで、1年ほど前の、TOTO (2007-06-16 14:21) さんのコメントを引用します。
“類語辞典(小学館)を引いてみた。「興味」が対象のある一点に感情的に向けられていることがあるのに対して、「関心」は対象全体に理性的に向けられることが多い。すなわち、「興味」よりも「関心」の方が幅が広いような気がする。しかし、キャリアを考える場合、言い換えれば行動の動機づけを逆に見た場合、この二つには明確な違いがある。
つまり、「興味」とは外発的要因(誘因)であり、「関心」とは内発的要因(動因)である。すなわち、前者は魅力的な対象物の存在のことであり、後者は行動そのもののことである。たとえば、前者は与えられる報酬や社会的評価であり、後者は充実感や均衡状態の達成である。”
で、この引用に、<面白い>と<楽しい>を絡め、さらにいろいろ繋げていくと…
「興味」=感情的=誘因=対象物の存在=名詞=面白いこと=業種(業界)…
「関心」=理性的=動因=行動そのもの=動詞=楽しいとき=職種(職務)…
と区別ができる。だから結論として、キャリアカウンセラーが基本的に
「あなたはどんな仕事に興味がありますか?」と訊くときの期待する答えは業種(または会社)。
「あなたはどんな仕事に関心がありますか?」と訊くときの期待する答えは職種(または技能)。
傾聴 [キャリアカウンセリング]
「いや~、勉強になったねっ」(小泉純一郎風に)
そして、恐らく年末のキャリアコンサルティングの技能試験(国家試験)の実技は、“傾聴力”が評価基準だろう。それが合否を決めるのだろう。そう確信したゾ~!(業界の内輪のことで恐縮です)
風向 [キャリアカウンセリング]
エネルギーがあるときは、それが追い風になってくれます。だから、自分の希望をもち、夢をもとめ、さがし、手に入れる努力する。そうすれば、その頑張りが追い風になってくれます。
しかし、エネルギーがないと逆です。努力や頑張り、何かを求めることは向かい風となります。そういうときは自分の希望を手放し、こだわりや執着を捨て、その向かい風に吹かれる。そうすれば、向かい風は追い風になってくれます。だから、今、風はどう吹いているか。自分のいる場所の風圧はどっちか。それを感じて追い風に吹かれよ。とのことです。
キャリアカウンセリングを受けにくるひとには、エネルギーが“あるひと”と“ないひと”がいます。“ないひと”への「頑張りなさい」「努力しなさい」は、いえばいうほど向かい風になります。“ないひと”の風向きを一緒に考えて、向かい風ならその向かい風に吹かれるよう促すのがよいのかもしれません
経歴 [キャリアカウンセリング]
「ジョブ・カード」そのものは、一言で言えば職務経歴書である。つまり、チャート式キャリアの棚卸しのようなものである。そして、その作成にキャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)が介入する。
対象は、職業訓練の機会に恵まれなかった人となっている。内容は、3ヶ月や6ヶ月、長い場合は1年以上の場合もあるが、限られた期間で、OJT(OFFーJT)を行う。その際の受け入れ先は、一般企業であり、その間給与は助成金もあり支給されることになる。
訓練が終了したら、受け入れ先は受け入れた人を評価する。その際、標準化された評価カードにしたがって記入する。その後、訓練を終えた人は、その評価(たぶん高い評価?)が書かれた「ジョブ・カード」をもって、正社員の門をたたくというスキームだ。
なお、受け入れ先の開拓は日本商工会議所が受託。各都道府県の会議所が拠点となる。例えば、富山は富山商工会議所。
いろいろ試行錯誤の段階のようではあるが、「ジョブ・カード」を使ったら履歴書の精度が上がったという別の効果もあったと聞く。
今後の動向に注目したい。
質問 [キャリアカウンセリング]
私のキャリアカウンセリングは、まず受容(姿勢・座り方)からはじまり、反射(内容・感情)、さぐり(もう少し詳しく)、質問(共感してから)…というかかわり方をしている。コーチングは、このなかの質問のスキルのひとつであるととらえた。
コーチングにおける質問とは、クライアントのための質問である。答えはクライアントにあることが前提である。そして、質問しながら、クライアントの整理を手助けするのがコーチングである。すなわち、人間は自分の考えや思いを他人に話す(言語化)と整理される(ようだ)。コーチングはその聴き手となり、よい聴き手とはクライアントが早く整理できることを手助けする人である。
さて、問題はその質問だ。何を聴けばよいのか? それは、ズバリ、その先生曰く、できていることである。○と×があるとしたら、○をさがして、○ばっかりきく。さらに、○になるためにどんな工夫をしたか? ○になったのは何がよかったのか? つまり、できていないことを聴くのではなく、できていることを探して聴くことがコーチングである。そうすると、クライアントに元気と勇気がでてくる(らしい)。
なかなか実際にはすぐに身につくスキルではない。しかし、元気と勇気をあたえる明るいキャリアカウンセリングをなんとなく標榜している私は、時間をかけてでも身につけたい。そのためには、とりあえず少なくともできないこと探しをやめることから新しくはじめてみることにする。いや、たぶんするだろう(オイオイ)。
なお、いま、コーチングは十人十色。しかも、時ともに変化しているらしい。体験的に“これ使える”ってなるとコーチングする側も変えていくそうだ
豊かさ [キャリアカウンセリング]
ちなみに、「豊かさ」とは物事が定性的、定量的にだいたい必要に応じて備わっていることです。
さあ~、それでは、さっそく測定してみましょぉ~(笑)。
①行動について 努力してますか? Yes・どちらでもない・No
②人生について 将来はありますか? Yes・どちらでもない・No
③自分について 成長してますか? Yes・どちらでもない・No
④世界について 周りといい関係ですか? Yes・どちらでもない・No
4つとも<Yes>の人は、文句なし誰がみても豊かでしょう。問題はありません。
4つとも<No>の人は、一度キャリアカウンセリングをお薦めします。
4つとも<どちらでもない>の人は、もう一度やり直してYesかNoのどちらかにしましょう。
④は関係の豊かさです。たとえば、職場の人間関係や、家族や友人、ご近所、世界との関係など広い意味で考えましょう。
なお、妥当性や信頼性の保証はありません(どうもすみません)
仕事観 [キャリアカウンセリング]
野村ノートの読み方―個を再生し、組織を立てる (カッパ・ブックス)
P16~ によると…
野村克也監督(現楽天)は、2000年、
阪神監督2年目のキャンプは人生論に終始したらしい。
「幸せとは何なのか?」
「生きるとはどういうことなのか?」
「なぜ野球をするのか?」
「選手から野球を取ったら何が残るのか?」
野球選手-野球=0
これでは困るだろ。だから、どのように生きていくのかを考えろ
P41~ によると…
「もうちょっと遊び心があって、融通が利くヤツなら、
もっと安定した成績を残すことができるのになぁ」
これは強打者大豊泰昭への野村監督のボヤキ。
仕事は真面目で堅ければそれでよいというものではない。
多少の遊び心があったほうが、いい仕事ができる。
これは、野村監督の仕事観
キャリアアンカーとジョブロール [キャリアカウンセリング]
勉強は、2006年11月大阪でのシャイン博士の講演視聴から行われた。実は、私はシャイン博士の理論にあまり興味がなかった。しかし、勉強会を終えたときには「凄いわ、これ」と思った。私なりにまとめておく。
ジョブマッチングは二つのツールで行う。一つは“キャリアアンカー”、もうひとつは“ジョブロール”。この二つでジョブマッチング・プロセスを改善すべし、というものである。
キャリアアンカーとは、<長期的な職業生活上の拠り所>
ジョブロールとは、<職務や役割>
そして、それらを<話し合う>
話し合いとは、実際の上司、部下、新しく配属になるかもしれない人、異動になるかもしれない人など4~5名でそれぞれのキャリアアンカーとジョブロールを一緒に考え、プランニングすることである。
ただし、このときそれぞれのキャリアアンカーとジョブロールが十分に分析されていなければいけない。そして、分析によって得られた用語(共通言語)をそれぞれが駆使できることが望ましい。
私はこのようなことが実際職場内で行われるとは思わない。むしろ、新しい職を求める場でなされればいいと思う。現在は試用期間や会社見学が可能だ。しかし、それでも不明な部分はまだ多い。特に、社風や職場の雰囲気などいわゆる文化面は分析が難しく、測定方法もない。したがって、新しい職に就くということは新しい文化に飛び込むことでもある。
しかし、ジョブロールがあればそうではない。不明な文化面もある程度、事前に識別できる。実は、このような話し合いは文化を話していることに等しい。こうなれば、雇い入れのオリエンテーションも随分と改善されるだろう。しかも、職に就いてから戸惑うことが少ない。
ちなみに、ジョブロールとは仕事の主な利害関係者の期待を表した絵だ。これによって、対人関係のプレッシャーがどのようなものかや役割曖昧性、役割葛藤、期待交差、期待過剰負荷がどれほど存在するかが明らかになる。さらに、本人のキャリアアンカーがマッチするかどうかが検討できる。 (以下、例として… →は期待を表す)
同僚(一緒に頑張ろうな!)
↓
上司(指示どおり頼むよ!)→ 本 人 ←顧客(少しでもいい物を提供してね!)
↑
家族(早く帰ってきて!休みのくらい一緒に遊んでくれよ!)
これにより次に、本人に足りない部分を補完する学習計画が必要になったり、オプションを探したりなどに移行する。
カウンセリングのあとのふりかえり [キャリアカウンセリング]
1,今日のカウンセリングの終わった後の感じはどうだったかな? その余韻にしばらく浸ってみよう。
2,今日のクライアントとのかかわり全体の中で何かしっくりこない感じがあるかな?
何か気になる場面や言葉はなかったかな?
気になっていることがあるとしたら、それはどんなところだろう?
3,その気になる感じは、からだの感じで言うとどんな感じかな?
他に浮かんでくる言葉やイメージがあるかな?
4,このかかわりの何が一番よくないのかな? 一番しっくりこないのはどこの部分なのだろう?
5,今の感じがもう少しどうなればいいのかな? どうなればもう少ししっくりくるのだろう?
6,今のその感じを大切にして、今日はこれで終わり、今の感じを大切にしまっておきましょう。
大石英史(山口大学教育学部助教授 臨床心理士)
『マンガで学ぶ フォーカシング入門』 誠信書房 2005年6月発行 P137より
また、フォーカシングは日々知らず知らずのうちに私たちがおこなっている心の「納得」作業であるともいっている(なるほど~!)。
カウンセラーの自己一致 [キャリアカウンセリング]
では、どうすればありのままの自分でいることができるのだろうか?
逆の見方をすれば、カウンセラーという職業はありのままの自分でいることが難しい職業なのだろうか。答えは、イエスである。カウンセラーという仕事は、感情が商品である。つまり、期待される感情を期待されるときに適切に表出することが仕事である。
しかし、感情とは自然にわきおこるものである。したがって、自然にわきおこる感情に公私のうちの公の部分、公私の私の部分の区別はない。また、仕事でわきおこった感情を仕事が終わったから消し去ったり、プライベートでわきおこった感情を仕事にもちこまないように消し去るということもできない。
では、どうすればよいか。それには、ありのままでいることである。では、どうすればありのままの自分でいることができるのだろうか?と、最初の問いに戻る。
ありのままの自分、つまり素の感情というものに気づく方法にフォーカシングというものがある。
フォーカシングには、二つのプロセスがある。
①自分の内側に注意をむける
②チェックする
『マンガで学ぶ フォーカシング入門』 誠信書房 2005年6月発行 P17より
さらに、次の六つの手順がある
①間をとる…気になっていることを、その問題に入り込んでしまわないようにして、ちょっと横におく
②フェルトセンスを見つける…気になっていることを一つ思い浮かべどんな気分になるか感じてみる
③ハンドルをつかむ…フェルトセンスに合う言葉やイメージを探してみる
④共鳴させてみる…ハンドルとフェルトセンスをつきあわせてみてぴったりくるかどうか確かめてみる
⑤一緒にいる…変化した感じと一緒にいても大丈夫であれば何を伝えているか尋ねてみる
⑥受け取る…このように出てきた感じを歓迎する
※フェルトセンスとは、「なんだか……なような感じ」で、特にからだで感じられるもの
例えば、「困ったなァ~」というような感情は誰でももつ。カウンセラーも例外ではない。このような感情とうまくつきあうためには、まずこの感情を解決しようとするのではなく、それがそこにあることを認め、その感情に居場所を与えてあげることだ。つまり、自分の感情を無視したり、自分を責めたり、痛めつけたりせず、しばらくその感じをそのまま感じることだ。そうすれば、そのうち感情が変化する。
こういうことを通して、ありのままの自分に気づく。それが「自己一致」ということである(かも。できるかどうかは別にして、フェルトセンスを感じることはいいことのように感じている)。
カウンセラーの条件 [キャリアカウンセリング]
カウンセラーに求められる基本的な姿勢・態度に、
①無条件の肯定的関心
②共感的理解
③自己一致
の三つがある。①、②はわかっていたが、③がなかなか難しい。
③の自己一致とは…
「カウンセラーはクライアントとの関係において、カウンセラーもありのままの自分、本当の自分を大切にし、カウンセリングのなかで相互にいきいきした人間関係をむずぶことが大切である。」 『キャリアカウンセリング』 宮城まり子著 駿河台出版社 2002年発行 P121より
つまり、カウンセラーはありのままの自分を大切にする必要がある。しかし、私は下記の文章を読んで間違って理解していた。
「カウンセラーはクライアントとの関係において、クライアントが認識している現実と一致して誠実でなければなりません。(中略)2人の間の生き生きとした人間関係が大切なのです。」 『キャリアカウンセラー養成講座テキスト3』 日本マンパワー発行 P9より
私は、これを「カウンセラーは、クライアントが認識している現実をクライアントと同じように認識しなければいけない」というふうに理解していた。つまり、②の共感的理解と同じようなことだと理解していた。だから、実際は私は①無条件の肯定的関心と②共感的理解だけでこれまでやってきたようなものである。
しかし、自己一致とはクライアントの自己一致ではない。③自己一致はカウンセラーのことであり、カウンセラーに求められている。
「治療者(=カウンセラー)が自分の気持ちに素直になり、それをクライアントに伝えることが<自己一致>である。」 『森田療法と心の自然治癒力』 増野肇著 白揚社 2001年発行
では、カウンセラーが“ありのままの自分を大切にする”や“自分の気持ちに素直になる”とはどういうことか。
カウンセラーはクライアントから話を聴く。話は相談だから、当然悩みや心配事などである。だから、いわゆる「よい」話ではない。普通はあまり聞きたくないこじれた話や聞いても不快な思いをする話だったりする。しかし、カウンセラーはそういう話を一生懸命に傾聴する。傾聴すると、クライアントと同じように、いろいろな気持ちがおこる。たとえば、悲しい気持ち、やるせない気持ち、不安な気持ちになることもある。逆に、楽しい気持ち、うれしい気持ち、よろこばしい気持ちにもなる。
ちなみに、人間の脳にはミラーニューロンという神経回路がある。そのミラーニューロンは、知覚したことを自分が体験したのと同じように感じる部分らしい。ここが働くとクライアントの気持ちと同じ気持ちをカウンセラーがもつことになる。
カウンセラーは、それらの気持ちをどう扱えばよいのであろうか。
ここでは、カウンセラーはカウンセラーだから平静でいようとしすぎてはいけない。つまり、カウンセラー自身のなかにおこる気持ちを否定したり、取り除こうとしてはいけない。それをするとそれにとらわられる。それにとらわれると心身が消耗して疲れ切ってしまうだろう。
したがって、カウンセラーは「今、ここで、自分の気持ちがどうあるのか」に気づくことが大切だと言われる。自分の気持ちに注意を傾ける訓練が必要である。私の経験だと、「あ~、自分は今、悲しい気持ちになってるなあ~」とか、「あ~、今、気持ちは、よろこんでるなあ~」と感じることがある。
このようにして自分の気持ちを意識的に気づこうとして気づくことがある。そして、そういう気持ちの変化を眺める。眺めていると、大抵は波のようにみちたりひいたりする。それを何回か繰り返すうちに、やがて薄らいでいく。そうやって扱うように心がけている。しかし、実際はそううまくはいかない。だから、簡単ではない。だから、カウンセラーの条件を満たすのは大変である。
ただ、今がいい。 [キャリアカウンセリング]
働きたくても、なかなか仕事に就けない人は、自分に自信がもてなくなっている、自分や周り、さまざまな出来事を肯定的にとらえられなくなっていることが少なくない。
私はそんな人には、一カウンセラーとして「あなたはあなたのままでいい。」と思いながら接する。
つまり、「今、私は私のままでいい」と思うこと。これは自らを受け容れる言葉。他人の評価は自分を受け容れてから。だから、それまでは他人の評価は無視してしまおう。なぜなら、自分の受け容れはまず自分からだから。
しかし、それがそう簡単にできない。なぜなら、これを拒むものがある。それが、べき主義。これへのこだわり、いやむしろとらわれ。これにとらわれると、自分を受け容れられない。しかも、このべき主義でよりよく生きようとすると、不安や恐怖はむしろ強くなってしまう。
これは実は当たり前。なぜなら、あるべき自分と現実の自分とに差があるから。しかも、この差は自分の力だけではどうにもならない。だから、このべき主義はこれを押し通してもどこかで挫折する。
したがって、かくあるべきでなく、かくあるままの自分主義。まずは、それでいいんじゃないのかなぁって、最近キャリアカウンセリングしてて思う。のでした。まる。
筆談風のキャリアカウンセリング [キャリアカウンセリング]
キャリアカウンセリングのクライアントのなかには、「人と会話がうまくできない」という双方向性のコミュニケーションの機能不全を訴える方がたまにいる。この場合なんらかの障害の疑いも考えられる。しかし、その障害の理由についてはまだ解明されていない。
[症状] ことばの使用の難しさと会話を維持することの困難さを感じる
(毎日の決まったことばの受け答えでなく、行動が伴うことばがけでもなくして、その時々の新しいことばがけや変更などに対する受け答えが苦手というケース)
[考えられる原因]
①他に何かしている(他のことを考えごとをしているなども含む)ことによって、そのことばがけが入らない=ことばがけされていることに対する認識がうすい
②耳から入ることばの意味や意図を理解することが苦手=ことばがけの内容が理解できない
③ふつうのことばがけを強く介入されたように感じる傾向がある=ことばがけされること自体が受け容れにくい
[対策]
聴覚よりも視覚による認知の力がある場合がある。したがって、聴覚を補完するような視覚的支援を施す。つまり、その時々の新しいことばがけや変更はできるだけ視覚に訴えるようことばがけをする。
[実践した感想]
何回言っても理解できていないような感じだったが、簡単な絵を描いて、ことばがけしたらすぐに理解できるように思えた。したがって、“ことばの使用の難しさと会話を維持することの困難さを感じる”クライアントの場合は、筆談しかも絵筆談でカウンセリングすることも有効かも?
支援スキル [キャリアカウンセリング]
キャリアカウンセリングの支援スキル
(1)かかわり技法
・注意を払う(共感、理解、関心、尊重、支持)
・傾聴(受容、反射、要約、質問、さぐり、提案)
(2)積極技法
・情報提供、対決、自己開示
カウンセリングは、基本的に(1)かかわり技法を使い、相談者中心で行われる。しかし、(1)かかわり技法だけでは十分ではない。より望ましいカウンセリングは適切な時に適切に介入できることである。すなわち、それが(2)積極技法である。
実際的には、(1)かかわり技法のなかの共感の場面に(2)積極技法への契機がある。つまり、カウンセラーは相談者のすべてに共感できるわけではない。共感できる点と共感できない点とどちらともはっきりしない点が現実にある。
共感と同じように、理解にもわかる点とわからない点とどちらともはっきりしない点が現実にある。また、受容にも受け入れられる点と受け入れられない点とどちらともはっきりしない点が現実にある。すなわち、相談者の言動のなかに受け入れにくい点や賛成できかねる点が必ず出てくる。
その場合どうするか? 例えば、受け入れにくい点をただちにとりあげる。また、とりあげるにしても相談者に確認してからとりあげる。あるいは事前に承諾を得る。逆に、「その点については受け入れかねます」ととりあげない。あるいは、「もう少し聞いてもいいですか?」と検討に入る。これ以外にもそのままにしておいて様子をみる。などなど、いろいろな対応がある。
カウンセリングの初心者は、「受容が大事」と教えられていることをそのまま鵜呑みにしてしまいがちである。そのため、真の受容に至っていないにもかかわらず受容することが多い。つまり、受容できないものを無理に受容していることが多い。
一方、真の受容は自然に受容できるものだけを受容することである。したがって、真の受容は受け入れにくい点を受け入れないことが肝心だ。つまり、受け入れられない点に注目しながら、それと対決することが必要である。
この「受け入れられない-対決」のプロセスが積極技法である。これは、カウンセリングの基本、つまり「受容を心がける」ということと矛盾するようにみえる。しかし、相談者の役に立つカウンセリングを展開していくことから鑑みれば矛盾するものではなく、むしろ大切なことである。
「構造化」=構造をつくる作業 [キャリアカウンセリング]
『カウンセリングの治療ポイント』 平井孝男著 2005年9月10日 創元社
P145
「筆者の構造化の定義は、治療上のルールや取り決めという構造をつくる作業と考えています。考えてみれば、治療に限らず、何にでも(教育、仕事、商売、スポーツ、遊び、人間関係など)ルールがあるわけで、その意味ではどんな営みでも、一定の構造(仕組み、組立て、規則、関係など)があるわけです。だから、治療作業という営みの中に、すでに構造的側面があるわけで、構造化というのは、その構造的側面をわざわざ強調したということにすぎません。」
筆者は、精神科医・臨床心理士である。私は、キャリアカウンセラーである。私は、治療行為はできない。しかし、カウンセリングはしている。だから、筆者同様「構造化」という概念は、日頃から切実かつ重要なテーマである。
私のカウンセリングでは、それを「来談目的の確認」で行っている。つまり、いつ頃までにどのようになっていたいかを漠然としたものでもいいからクライアントからお聞きする。言い換えれば、クライアントの「主訴の確認」である。
このような「構造化」の作業は、単に効率のためというより、クライアントとカウンセラーがよりよい関係を構築するためにとても重要な作業だと思う。
「障害をもつような人」のキャリアカウンセリング [キャリアカウンセリング]
まずは前提として、障害と欠点の違いから…
障害…正面から取り組んでも改善されない、改善されても非常に効率が悪いもの
欠点…正面からとりくんだら改善されるもの
私が接する若者のなかには、普通にできてあたり前のことが、“本当に”できない人がいる。だから、人と違った行動をして、それが間違った行動として、非難・批判・矯正・悲嘆・拒絶される。つまり、親も含めて他者から受容されにくい。
また、そういう若者は、自己イメージを肥大化してしまう傾向が強い。すなわち、実態とかけ離れた自己像をもっている。だから、挫折・考えの行き違い・状況把握の困難・混乱が起きる。さらに、自尊心(自己肯定感)が低下する。
以上の二つの理由から、そういう若者はある“よりどころ”を求める。そこは、安心・安全・些細な幸福を得ることができるところである。しかも、そこには分かりやすい・見通しがある・適度な秩序がある。人によっては、“かたくなに”その場所を求める。
そういう若者を「障害をもつような人」と仮定してみる(実際は違うかもしれない)。
そうなれば、私は対応を変える。つまり、“本当に”できないことがある、自己イメージの肥大化という傾向を、一人の価値あるユニークな個性の持ち主として私はその若者を認める。言い換えれば、これまで誰もが拒絶していた行動や傾向を受容する。そうすれば、その若者の存在自体も受容できる。
そこで、私は何ができるかを考えるだろう。そして、やっとカウンセリングのスタートに立つだろう。
このやり方を〈背理法的キャリアカウンセリング〉とネーミングしてみた。
そんなユニークなことをするキャリアカウンセラーで私はよいのではないか。どう?
※今週月曜から「みんなの仕事塾@富山」が始まりました。いつでも接続可能(ご本人、親御さんいずれも、参加・無料体験・見学)です。事前にご連絡の上、覗いてみてくださいませ。
興味と関心の違い [キャリアカウンセリング]
私のキャリアカウンセリングは傾聴を重視する。だから、指導めいたことは一切いわない。むしろ、傾聴しながらクライアントの「関心」「能力」「価値観」を一緒に整理するだけである。しかし、そのことである方向(コンセプト)が見えてくる。
ある方向が見えてくると、今後はキャリアプランニングプロセスなるものを前提にしながら、職業・仕事の特定から仮決定(選択肢をひとつに絞る)へとすすみ、一般的には面接、採用、就職という過程をへる。要するに、クライアントの納得感とつきあいながら選択肢を絞る作業を行う。
しかし、実はこの絞る作業は比較的誰でも、つまりキャリアカウンセラーと一緒でなくてもできる。すなわち、クライアント自身で、しかもクライアント一人ででもできてしまう。そうなると、選択肢を絞る作業だけするキャリアカウンセラーの存在価値は低くなる。
たとえば、キャリアカウンセラーがクライアントの「関心」を一緒に整理しようとするとき、広い職業世界のなかから、ある部分に限定する、いいかえれば選択肢を狭めていく。しかも、そのことだけに終始しまいがちになる。しかし、それでは相談があってきているはずのクライアントへのサービスは低くなるだろう。
むしろ、関心によって狭められた枠をやぶってみせるのが、サービスではないだろうか? ただし、クライアントにはだたの迷惑でしかないかもしれないが…。しかし、私が現場でよく出合うのは、選択肢を狭めるたことよって行き詰まる場面である。そういうときにこそ、もういちど最初のプロセスにもどり、関心によって狭められた枠をやぶってみせることが必要だ。
ところで、私たちは「興味」と「関心」という言葉を何気なく使っている。しかし、キャリアカウンセリングにおいては、「興味」の主語が対象であり、「関心」の主語がクライアントであることを峻別しなければいけないと思う。
すなわち、○○は私には興味がある(ない)。私は○○に関心がある(ない)。要するに、
「興味」=知りたいとか面白いとか感じること、または対象
「関心」=注意を向けている、気にとめるようにしていること、または行為
したがって、能動的な度合いからいうと「興味」<「関心」となる。しかし、感覚的な度合いからいうと「興味」>「関心」となる。さらに、職業選択の意志決定において能動的な態度と感覚的な判断が必要だ。しかし、それらに拘泥しすぎてはよくない。(じゃあ~、どーすりゃいいんじゃい!!え~いっ!)つづく。