物語 [起業支援]
「どうやって、儲けるの?」という問いの前に、「何を与えたいのか?」という問いが先行してはじめて、起業の物語はスタートします。(P59)…(略)…「物語」とはそれ自体自己完結しているひとつの世界です。そして「物語」が「物語」であるのは、その中に現実とは異なった物語固有の時間が流れているということに尽きるのです。(P73)起業には物語がある。その物語には自分が居る。だから、
起業には「自分自身をどのようにして語りうるのか?」という問いがある、とわたしは感じる。
「自分自身をどのようにして語りうるのか?」という問いに応じるには、未来でもなく、現在でもなくして、過去をふりかえる作業が必要である。これは、就職のときのエントリーシート作成、再就職のときの職務経歴書の作成と似ている。キャリアカウンセリングでは、キャリアの棚卸しとよばれる。
その作業から、「何を与えたいのか?」の材料を集める。いわゆる「ネタだし」。これをもとに、現在から未来へのスクリプト(出来事)を組み立てる。つまり、時系列的に配置する。それで、ひとつの物語が完成する。
満面 [起業支援]
写真が大きく、その真ん中で満面の笑み。いや~、インパクトあります。
記事をよんで、気になったキイワードを2つ。
①他者に問いかけ「視線をもらう」
起業のごくごく初期の段階で、とにかく誰かに自分の想いやアイデアを話す、言語化する。そのことによって、他者から「視線をもらう」ことが大事だという。
この「視線をもらう」というのは、もちろん単にアドバイスをもらうこととは違う。私は、「視線」と聞くと、フーコーのパノプティコンを連想してしまう。パノプティコンは、監獄で処刑者を高台から見張る監視装置のことだ。しかし、関戸氏の「視線」は見守るまなざし。それをうけとるのが「視線をもらう」である。
つまり、話すことで、他者の言語以外の反応をもらう。それを糧や手がかりにして次に生かす。
今は先例が通用しない。すなわち、これまでの成功事例が今後のビジネスモデルとはならない。それこそ、道しるべのない道を歩いていくようなもの。それには、他者からのフィードバックしかない。
②芋づる式
音の響きが上品ではないけれど、紹介の紹介、そのまた紹介…とその分野に詳しい人や熱心な人を訪ねていくという方法である。私は、これを「横滑り式営業」といいたい。
街並 [起業支援]
そもそも「街並み記憶を伝える会」は今から5年前から始まった。ただ3年限定のプロジェクト事業だった。富山市中心部が再開発事業で様変わりしていくときで、そこに住むギャラリーのオーナーがなんとかこの風景を残しておきたいとの一念で私に声がかかった。
そして、「絵を描いて」消えゆく街並みを残すことにした。今は、もう前の街並みはすっかりなくなり、新しい小綺麗なビルやお店に変わっている。しかし、当時の街並みは、プロの画家らの手で描かれたキャンバスとわれわれの記憶のなかに残っている。
われわれは再開発が完了するところで活動も終了のつもりだった。しかし、それで終わらなかった。
その3年間、とにかくいろんな企画を立てては実行したがほとんどがうまくいったとはいえなかった。しかし、唯一“スケッチ教室”だけは盛り上がった。それは県内で活躍するプロの画家十数名と参加者(美術愛好家をはじめ、しばらく絵をかいてないひとなど…)が一緒に画板を持ち歩き、画家の指導を受けながら場所を決め水彩画を仕上げるというものである。さらに、その日描いた絵は未完成であっても、いったん会場に持ち帰り、1枚1枚プロの画家の批評を受けるという内容である。
そのときの会場の異様な熱気は今でもおぼえている。参加者の真剣な姿勢と淡々とした画家の講評のコントラストが面白かった。昔、TVで欽ちゃんが司会していた“スター誕生”のような雰囲気だ。
それが4年目、5年目も続いた。今では会員が約100名だという。そうなると会費収入で運営できる。だから、6年目からは約款を決めたり、会計もしっかりしたものにしていこうということになった。
私も大賛成。こうなるとは予想もしていなかった。しかし、こういうふうに続いていってくれればいいなあと夢のように考えていた。だから、誠に嬉しい。
あらためて、この事業が軌道にのったの要因を考えてみた…
①“スケッチ教室”というプログラムが広く受け入れられたこと
②まちなかにギャラリーという気軽に立ち寄れる“場”があったこと
③参加者が比較的時間とお金に余裕があるひとたちだったこと
④最初の3年くらいまでオーナーが先行投資を手当していたこと
まだ他にもいろいろと要因はあるが、他の事業に応用可能なノウハウは主にこの4つだと思う。
ただ、①に当たるまでは徒労の連続だった。もともと計画していたプログラムではない。だから、事業というのは予想外・計画外に展開していくものなんだなぁとつくづく感じる。それは思いつきと勢いだけかもしれない。しかし、これによって自主事業が成立した。
したがって、自主事業というものは、あらかじめ計画されるよりも、とにかくやるだけやって、ダメならまたやって、それでもまたやって…、という前のめりの行動のなかから、ポコッと生まれるようなものかもしれないのかなぁと思った
螢川 [起業支援]
(日時:10月23日(木)~27日(月) 場所:アートスペースカワモト)
今回のテーマは「いたち川」。宮本輝の『螢川』のロケ地になった場所。作品は30数点。画風が確立しつつあるものや個性豊かな作品がたくさんあって楽しい。会員の技量も上がっている。これは本人の努力もあるだろうが、スケッチに同行している現役作家のさりげない指導の賜だろう。
今から4年と8ヶ月ほど前、私は富山市街で画廊を営むアートスペースカワモトの河本さんらで「街並み記憶を伝える会」を設立した。その活動は3年だったが、それが「とやまを描く会」となり、市民組織となって活動し続けている。
それこそ、川が流れるように続いている。その感じがいいにゃぁ~
老舗 [起業支援]
創業百年記念「この冬、あたたかく気持ちよく眠れる」展示会
by 有限会社寝装の大郷
日時 10月11日(土)12日(日)午前10時~午後8時
(二日目は午後6時まで)
場所 富山観光ホテル(呉羽山)2階大広間
いつもお世話になっているおおごう店長が出展します。
布団職人の称号をもつおおごう氏があなただけの枕を
作ります。他にも、紳士服、靴などの老舗が勢揃い!
告知 [起業支援]
このたび、愛知・三重・岐阜・石川・富山内でCB(コミュニティビジネス)/SB(ソーシャルビジネス)の連携組織が立ち上がります。主催は、経済産業省中部経済産業局、事務局がNPO法人起業支援ネット(詳しくは下記をご覧下さい)。ちなみに、11月28日(金)午後1時~名古屋国際センターにて“キックオフフォーラム”が開催されます。その案内のために来富されました。また、入会(無料)申込も行っています。
これからビジネスを始めたいひと、始めているひと、軌道にのって順調なひと、そうでないひと、あるいはビジネス支援しているひと、したいひと…などに参加をよびかけています。
なかなか経済産業省の施策が、富山、特に市民レベルまで届かないことが多いと日頃から感じていましたが、ぜひ、この機会を
地域の持続可能な未来のために>>
地域の未来を担う人づくりのために>>
地域の独自課題の解決のために>>>>
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東海・北陸地域 コミュニティビジネス推進協議会(仮称)
スタートします!
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主 催:中 部 経 済 産 業 局
事務局:NPO法人 起業支援ネット
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コミュニティビジネスを通して地域の元気をつくりたいと考える方々が、
集い、学びあい、交流しあうためのプラットフォームです。
あらゆる分野・あらゆる地域にコミュニティビジネスが生み出されるために、
コミュニティビジネス事業者・支援者はもちろんのこと、
企業・経済団体・金融機関・行政などさまざまなセクターを含め、
ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。
■■■今なぜコミュニティビジネス推進協議会なの?
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地域の課題を解決する小さなビジネス「コミュニティビジネス」。
コミュニティビジネスは、身近な地域の課題を解決する新しいツールとして、
ある一定の成果をあげはじめています。
しかし、実際にコミュニティビジネスに取組む事業者・支援団体が地域の課
題解決のために奮闘している一方で、社会一般にコミュニティビジネスという
認識が広がっているわけではありません。また、企業や行政の皆さんがコミュ
ニティビジネスを応援しようと思っても、取組む仕組みが整っていないという
のが社会の現状ではないかと思います。
この現状を克服すべく、中部経済産業局の事業として、東海・北陸地域コミ
ュニティビジネス推進協議会(仮称)がスタートします。実際にコミュニティ
ビジネスを営む事業者だけでなく、支援団体・一般企業・行政・金融機関など、
コミュニティビジネスの振興を願う人々のプラットフォームを立ち上げ、コミ
ュニティビジネスをさらに一般にご理解いただき、支援の輪を広げていきたい
と考えています。
コミュニティビジネスをがんばる人々を、想いある志縁者たちで支えていき
たい。そのネットワークを東海・北陸地域でつくっていきます。
■■■具体的には何をするの?
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【 メールマガジン配信 】【 コミュニティビジネス現場見学会 】
【 定期フォーラム 】【 テーマ別分科会活動 】など…
■■■まずはキックオフフォーラムへお越しください!(無料)
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11月28日 13:00~18:00 名古屋国際センター別棟ホール
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◇記念講演【コミュニティビジネス推進協議会への期待】
大塚洋一 経済産業省大臣官房審議官
◇トークセッション【わたしとコミュニティビジネス】
東海・北陸の第一線で活躍するコミュニティビジネス五人衆登場
○森山奈美 氏 株式会社 御祓川(民間まちづくり会社・石川県七尾市)
○佐伯知華子氏 NPO法人ひらすま(富山型福祉事業所・富山県高岡市)
○岸川政之 氏 「せんぱいの店」多気町役場(三重県多気町)
○山本博子 氏 NPO法人Mama`s Cafe(子育てママのお店・岐阜県多治見市)
○木村真樹 氏 コミュニティユースバンクmomo(お金の地産地消・名古屋市)
※コーディネーター:関戸美恵子(NPO法人起業支援ネット)
◇CBフリーマーケット【東海・北陸コミュニティビジネス見本市】
◇交流懇親会(飲食実費ご負担ください)
■■■お申込・お問合わせ
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以下のフォームにご記入の上ご返信ください⇒aile@npo-kigyo.net
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●当協議会への入会・登録(無料)【登録する・問い合せのみ】
●キックオフフォーラム(11/28) 【参加・不参加】
●お名前【 】
●ご所属【 】
●ご住所【 】
●お電話【 】
●FAX【 】
●e-mail【 】
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主 催:中部経済産業局(平成20年度地域新事業創出発展基盤整備促進事業)
事務局:特定非営利活動法人 起業支援ネット
〒453-0021名古屋市中村区松原町1-24COMBi本陣S102
TEL052-486-4101 FAX052-486-4103 aile@npo-kigyo.net
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常識 [起業支援]
ぐっすり眠る会、設立! [起業支援]
今日(5月17日)、北日本新聞の地域情報のページの左下に「不眠の対処法アドバイス 医師が講演」という見出しの記事が載っていた。大きさは縦7センチ横12センチ。医師が講演している写真が縦4.5センチ横6.5センチ。その記事(全部)‥
「不眠の対処方法などをテーマにした「ぐっすり眠る講演会」が16日、富山市総曲輪フォルツァ総曲輪で開催された。笹谷クリニック(同市桜橋通り)の笹谷守院長が講演。「睡眠薬よりも、体を温めることが大切」と述べ、ショウガやシソなどの食品を取って体温を上げることで不眠の改善につながることを説明した。
続いて参加者同士で「仕事のストレスで眠れない」「日中に眠くなる」といった悩みを話し合った。講演会を主催した「ぐっすり眠る会」のアドバイザーが食事や睡眠時の姿勢について相談に応じた。」
この「ぐっすり眠る会」http://www.nemuru.biz/は、私が(有)寝装の大郷という寝具店の若旦那から相談を受けて設立した。いわゆる任意団体を起こすお手伝いをさせていただいた。
なぜなら、私自身は不眠症ではないが眠れない夜はある。しかも、それが続いて辛い思いもしたことがある。だから、睡眠に関心があった。
さらに、キャリアカウンセリングしながらぐっすり眠れていない人が多いことを感じていた。たとえば、明らかな睡眠障害で睡眠薬を服用している、夜勤で睡眠薬を服用している、離職中の方で日中ぼーっとしがち、どうしても朝起きられないと訴える人がいる。だから、働くことと睡眠の因果関係に興味があった。
したがって、この講演会に私は主催者の一人として参加していた。
笹谷先生の話で私が一番面白いと思ったのは、「ぼーっとする→アドレナリンがでる→イライラする」という関係だ。私はぼーっとしたら、リラックスして気持ちが落ち着くだろうと思っていた。しかし、必ずしもそうではない。イライラしないためには、ぼーっとするよりは何がしていた方がいいのだ。他にも、ふつうに見聞きする眠りの話ではない話や研究中の話しが聞けて、とてもよかった。マル○。