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情報判断技能を高める [キャリアカウンセリング]

昨今、私たちは大量の情報をすばやく処理することが求められています。認知心理学では、情報処理の脳の働きを短期記憶貯蔵庫と長期記憶貯蔵庫の二つの貯蔵庫でモデル化しています。短期のそれで一時的に保管し、必要に応じて長期のそれとすり合わせます。また、短期と長期の間にメンタルモデルという心の世界があるとしています。

情報が脳に入力されると、まず短期記憶貯蔵庫に入ります。この貯蔵庫に入った情報は、理解されると長期貯蔵庫に入り消化されます。しかし、「意味がわからない」「理解できない」情報は、短期貯蔵庫の容量が有限なので、ある程度負荷がかかると負荷を下げたい衝動に駆られます。したがって、消化しきれないで短期記憶貯蔵庫から外されることになります。

短期貯蔵庫と長期貯蔵庫の間に存在するのが、メンタルモデルです。メンタルモデルは、「とりあえず、こういうものだ」という仮想貯蔵庫です。ここでは、入力された情報を関連させたり、予測したりして、短期貯蔵庫と長期貯蔵庫の間のやりとりをすばやく行います。

長期貯蔵庫は、私たちのこれまでの経験や学習によって得られた物の見方や考え方です。これは、無限に貯蔵することができます。価値観や興味・関心、自己イメージなどが貯蔵されています。短期貯蔵庫に入った情報は、長期貯蔵庫のなかの情報と同化、調整されて蓄積されていきます。

短期貯蔵庫-メンタルモデル-長期貯蔵庫というプロセスを経ながら、私たちは入力された情報に対して反応します。行動の変化、保留、無視、不快(ストレス反応)などの反応があります。これらは、固有のものであり能力によって違います。

自分の納得できる反応をするためには、長期貯蔵庫の整理や新しい学習や訓練が必要です。情報過多の昨今において、的確に判断をしていくには操作的な情報処理技術だけでなく、自分を深める学習や訓練をしながら情報判断技能を高めることが大切だと思います。

※先日、任天堂DSの脳内トレーニングをしたら脳内年齢が75歳(実年齢43歳)でした(ガ~ン)。


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