適職診断-そのためのツールをどう活かせばいいのか? [キャリアカウンセリング]
みなさんは、適職診断の検査をなさったことがありますか?
私は、カウンセリングでアメリカのキャリアカウンセリングの専門家ジョン・L・ホランドの適職診断をよく使います。この診断は人の基本的な性格と、それに対応した職業群のマッチング度合いをみていくものです。つまり、性格と職業群が一致していれば、適職に近くなるというものです。
ホランドは、人の基本的な性格を次の6つに分けました。
①現実的
②研究的
③芸術的
④社会的
⑤企業的
⑥慣習的
今回は、このうちの⑥慣習的に対応する職業群をみていきます。
職業群例)税理士・公務員・事務員
仕事内容)定まった方式や規則に従うような仕事や活動
必要能力)高い事務処理能力
人的特徴)協調性がある・自制心が強い・几帳面・粘り強い・和を重んじる
どうでしょう? ここに、公務員が入っています。公務員志望の方はどう感じましたか?
「やっぱり、俺、公務員にしよう」と思いましたか?
キャリアカウンセリングでは、さまざまなアセスメント(職業適性検査)を行います。しかし、それを額面どおり受け取ってはいけません。あくまでも、参考程度に止めるのが基本です。できれば、その結果をカウンセラーと話し合ってください。
なぜならば、公務員が上記の必要能力や人的特徴がありますとあります。しかし、そうでしょうか?むしろ、今から公務員はもっと冒険心をもった、いわば営業マン・起業家的な特徴が必要になってくるのではないでしょうか。このように仕事の内容は刻々と変化します。つまり、悲しいかなアセスメントが現実に追いついていないということもあるのです。
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