「障害をもつような人」のキャリアカウンセリング [キャリアカウンセリング]
まずは前提として、障害と欠点の違いから…
障害…正面から取り組んでも改善されない、改善されても非常に効率が悪いもの
欠点…正面からとりくんだら改善されるもの
私が接する若者のなかには、普通にできてあたり前のことが、“本当に”できない人がいる。だから、人と違った行動をして、それが間違った行動として、非難・批判・矯正・悲嘆・拒絶される。つまり、親も含めて他者から受容されにくい。
また、そういう若者は、自己イメージを肥大化してしまう傾向が強い。すなわち、実態とかけ離れた自己像をもっている。だから、挫折・考えの行き違い・状況把握の困難・混乱が起きる。さらに、自尊心(自己肯定感)が低下する。
以上の二つの理由から、そういう若者はある“よりどころ”を求める。そこは、安心・安全・些細な幸福を得ることができるところである。しかも、そこには分かりやすい・見通しがある・適度な秩序がある。人によっては、“かたくなに”その場所を求める。
そういう若者を「障害をもつような人」と仮定してみる(実際は違うかもしれない)。
そうなれば、私は対応を変える。つまり、“本当に”できないことがある、自己イメージの肥大化という傾向を、一人の価値あるユニークな個性の持ち主として私はその若者を認める。言い換えれば、これまで誰もが拒絶していた行動や傾向を受容する。そうすれば、その若者の存在自体も受容できる。
そこで、私は何ができるかを考えるだろう。そして、やっとカウンセリングのスタートに立つだろう。
このやり方を〈背理法的キャリアカウンセリング〉とネーミングしてみた。
そんなユニークなことをするキャリアカウンセラーで私はよいのではないか。どう?
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