安田 [ひとりごと]
(『新潮45』2月号通巻322号=副理事から貰った本 P189北康利著「銀行王 安田善治郎」より)生活費や小づかいなどの支出は収入の十分の八以内に止め、残りは貯蓄する。
これは、安田善治郎の三つの誓いの三番目である。つまり、毎月の収入から2割を差し引いて蓄え、残りの8割で翌月の生活費(食事、家賃、衣服、交際費等)に割り当てる。いかにやむを得ない臨時費の支出を要する場合でも、残りの8割でなければ使わないようにした。
善治郎は、生涯、収入の十分の八で生活をし続けたらしい。凄い!
さらに、善治郎はこう述べている。
私にはなんら人に勝れた学問もない。才知もない。技能もないものではあるけれども、ただ克己堅忍の意志力を修養した一点においては、決して人に負けないと信じている。富山の田舎から飛び出して…そう、実は安田善治郎は富山県出身である。富山駅南口を出て右側の明治安田生命ビルの前には善治郎の銅像がある。また、同ビル2階には展示室もある。訪れる人はいないが、郷土の誇りだ。
善治郎が生きた江戸から明治にかけての時代には、このように富山から上京して名を残した人が少なくない。例えば、剣聖とよばれた斎藤弥九郎。このような偉人から学ぶべきことは実は多い
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