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民族 [読書した履歴]

韓国人は、こう考えている (新潮新書)『韓国人は、こう考えている』 (小針進著 2004年12月 新潮社)を読んだ。

本書は、韓国人が日本人をどう見ているのか。また、韓国人が中国やアメリカ、北朝鮮をどう見ているのかについて説明している。

私は、WBCの韓国戦で韓国の選手や戦い方を見ていた。また、第二ラウンド決勝で韓国が日本に勝ち、マウンドに韓国の「太極旗」を立てたのを見ていた。

日本と韓国。同じようで違う。まず韓国は“異議申し立て”社会であるらしい。
どこの国でも大なり小なりそうしたところはあるのだが、どうもそこ(異議申し立て)から実際の行動に移るスピードや熱さといったエネルギーの量のようなものが日本などと比べても大きいように感じられる。(P201)
また、日本人と比べて…
少なくとも日本人よりイエス、ノーをはっきり言う。英語が十分でなくても、臆せず、精一杯自己表現をする。(P216)
そして、その原因は韓国人に体質化された「弱者心理」と、弱者の論理が通用しやすい社会という背景があるからだという。だから、“異議申し立て”をするのだ。

すなわち、ここでいう“異議申し立て”は、正当な基準で議論をしようとする態度というよりは、自らに非があってもなんとかして自己表現するぞという態度でのそれである。

では、それはそもそもどこから生成したのか? それは韓国の「小国意識」だと著者はいう。つまり、国際外交上、韓国には「小国」という意識があるという。一方、日本はその点、経済大国やらなんやらいわれていたせいでそういう意識は確かにない。

したがって、「小国意識」→「弱者心理」→「異議申し立て」→「自己表現」→「太極旗」と推測できる。

ちなみに、本書を読んでいると対米関係で日本と韓国の立場がかなり似ているように感じた。例えば、安全保障や貿易の面で、おんなじようなことをやられてて、おんなじようなことで騒いでいる。

最後に、本書のなかに韓国知識人のとても面白いコメントがあったので引用しておく。
「韓国を夫、日本を妻にたとえると、最近の日本における北朝鮮バッシングは、妻が夫の家の出来の悪い弟を過剰にあげつらっているようで韓国人としては複雑な気持ちになる」(P105)

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