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野村克也「頭の使い方」 [読書した履歴]

WBC、日本が準決勝で勝ちましたねぇ。昨日のテレビ、見ました。上原投手が投げているので安心して見ていましたが、試合は宮本キャプテンがタイムリーを打った時点で勝負あったという感じがしました。上原投手は、野村監督曰く「現在、日本一の投手」。宮本選手は、野村野球の教え子の一人。

今日は、『野村克也「頭の使い方」』三笠書房(知的生きかた文庫)永谷脩著(552円+税)の話。

本書の主題は、「頭を使え」「正しい努力をせよ」「プロセスを重視せよ」であり、これが野村監督の「野村野球学」の背骨であり、潜在的な能力を引き出す三原則である、ということ。

野村監督の頭の使い方(思考戦術とでもいうか)は‥、
①人を見る時、何かをする時、「なぜだろう」「なぜ、こうしなければいけないのか」と疑問をもつことからはじめる。
②自分の中に負い目をつくらないための努力は、データ収集やコンディションの調整などの準備段階から、すでにはじまっている。
③目標をひとつに絞り込む-ex.打倒巨人。巨人に勝てば自信が生まれる(ヤクルト、阪神時代)。

野村監督のコメントで納得した言葉は‥、
「人間ちゅうのは、あれこれ言われるとな、気にしないでいようと思えば思うほど、イザという時に頭に残っていて、決断が鈍くなる。」
なるほどと思った。私もあれこれ言われるのも言うのもは好きじゃない。
まして、結果が悪くなるなら、少なくとも余計なことは言わないようにしようと思う。これは、使える。

本書の最後の目次のタイトルは‥、
「じっくり構える、時間をかける-勝利の極意」
三年とか五年(今年就任した「楽天」はそれどころか、十年と言っている‥)で物事を考えている。

今年で71歳になる「生涯一捕手」、「月見草」の〝正しく野球を見る〟という姿勢が随所にあった。

この本は先日タイからの帰路、名古屋駅のプラットホームで買ったもの。名古屋から富山の「しらさぎ」の中で時間を潰そうと読んだ。「しらさぎ」のなか、Tシャツ姿(まだタイの気候に順応したままの体)で、耳にイヤホン(タイに携帯していった曲は、one more ymo/高橋幸宏ベスト・セレクション/泰安洋行(細野晴臣)の三枚)。その間、夢中になって読んだ。普段は、あまりこの手の本は買わないが、著者が永谷脩氏だったので迷わず選んだ。永谷脩氏は、森本毅郎のラジオで故山際淳司氏(『江夏の21球』の著者)のあと登板したスポーツライターで、ちょっと気に入っていたから‥。

野村監督と言えば、「ぼやき」と言われる。でも最近ちょっと違う響きがしているように思う。どちらかというと現役時代の「ささやき」のイメージ‥。WBCのコメントでも、決勝に向けて「キューバは下手投げで行け、里崎は体が早く動きすぎる」とマスコミを通じて「ささやいている」。


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