職業人生上の目標と方法の存在 [キャリアカウンセリング]
キャリアカウンセリングのはじめの段階で確認していくようにしているのが、クライアントの目標と方法である。特に目標(相談にきた来談目的)は、最初は漠然としてでもいいからあって、かつそれがカウンセリングごとにあまり大きく変わらないことが肝要である。
では、その目標はどのようにして考えていけばいいのだろうか。言い換えれば、職業人生の目的地や行き先はどう考えていけばいいのだろうか。この場合にお薦めしたいのが、「should」と「want」で考えるという方法である。「should」はクライアント自身がおかれている状況で自分は何をなすべきかという必要性であり、「want」は自分はどうなりたいかという願望である。この二つである。
例えば、30歳の男性がいるとする。その男性は、妻子もあり、家族を養うだけの生活費を稼ぐ必要がある。これは、「should」である。また、その男性は自分の関心のある分野で仕事をしたいと願っている。これは、「want」である。そうすると、その男性の目標は、関心のある分野である程度の収入が得られる仕事に就くことが目標となる。
目標の次は、その目標を達成するためにはどうしたらいいかという方法である。その方法をクライアントとキャリアカウンセラーとで一緒にみていくことになる。
このようにして、キャリアカウンセリングではこの目標と方法を常にクライアントとカウンセラーが意識していることが大切なように思う。
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