SSブログ

家庭では親、特に父親の自己開示が大切なのかも [お会いした人]

 今日(8月26日)富山市主催の「子どもを就職に導くための親セミナー&個別相談会」に参加した。そこで、ヤングジョブとやま(富山県若者就業支援センター)のキャリアカウンセラー宮城啓子氏のお話を聞いた。少し自分なりの意見も交え書き留めておく。
 子どもは親、特に父親から常に「認められたい」と思っている。父親は一番身近な社会の先輩である。その父親に認められるということは、社会に認められることと同じことを意味する。社会に出るよりも先に、家庭で父親に子どもが完全にではないにしてもある程度社会人として認められていれば、社会に出る際大きな自己肯定感をもつことができる。また、同じような意味から社会に出てからの父親の励ましは大きな支えになる。言い換えれば、自分の存在が価値あるものと子ども自身が思えているかどうかにつながるということである。
 しかし、父親は子どもに関してはあまり注意を向けていないのではないかと私は思う。子育ては母親が主に担っており、父親は仕事に励み家族を養う収入を得るということが世の多くの家庭の構造である。父親は子どものことに関心がないわけではない。大いに関心があるはずである。しかし、子どもには、父親が自分のことをどう思っているかはよくわからないのが正直なところではないか。それは、父親が子育てから逃げているだけとも言えなくもないが、仕事に励むことが悪いことではなく、単に父親が子どもと何かを一緒にするということが少ないからではないかと思う。つまり、父親と子どものコミュニケーションの少なさが子どもの成長に何らかの障害をもたらす可能性があるということではないか。宮城氏も父親ができるだけ子どもと接することを推奨している。
 例えば、宮城氏は自身のカウンセリング事例のひとつとして、父親との対話がない子どもの例を紹介していた。その子どもは勇気をもって父親に話しかけることによって、子ども本人が思っていたほど父親は期待していないことを知る。それをきっかけに子どもの肩の力が抜ける。そして、その子ども自身の興味関心で、バイトをしたりしてやがて正社員として仕事に就くという話だ。この子どもは、父親に「認められたい」という思いが強く、それが行き過ぎた思い込みや考えになり、ガチガチになって身動きがとれなくなっていたのだろう。父親の期待に応えようとして頑張り過ぎていたのだろう。
 講演の最後、宮城氏は家庭内での対話を推奨していた。家庭で、親が子どもときちんと向き合って話を聞いてあげる。何かをしながらというのではなく。聞くときは傾聴、傾聴のキクは耳に十四の心と書く。また、親自身のことも話して欲しい、つまり親の自己開示も必要であるとおっしゃっていた。自己開示は、コミュニケーションの基本だ。これを親が子どもに対してする。親が子どもに自己開示をするというのはあまりしていないかもしれない。盲点をついたいいアドバイスだと思った。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。