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合同就職面接会での求人側の接し方 [キャリア教育]

 10月25日、富山県高岡市(テクノドーム)で合同就職面接会があった。
  参加企業(求人側)101社 求人数1219人
  参加者(求職側) 約300人
  内定者 3人(1%)
  再面接者(後日改めて会社見学や面接を行い、1ヶ月以内内定が予想される人) 121人

 この面接会の特徴は、新規学卒者よりは、第二新卒や離職して失業中の方、転職希望者などいろいろな人たちが参加していることだ。ちなみに、合同就職面接会や説明会といわれるイベントの多くは、リクルートスーツの新規学卒者、つまり来春大学や短大、専門学校を卒業する人たちを主な対象にしたイベントで、再就職組はなんとなく肩身が狭い、居心地が悪いのが多いものだ。
 ところが、この面接会はそうではなかったどころか高校生が結構参加していたらしい。実は、私は前職でこの手のイベントのお手伝いをしていた。2000年、場所も同じ高岡。当時失業率が5.5%。地元の大手企業が大規模なリストラをした直後という状況だった。そこにポツンと学生服を着た高校生が1人で来ていた。
 本来なら、学校経由で企業と接触して内定をもらうのが普通なのに、高校生が1人で自発的(だと思う)に会場に来ていたのをみて、その勇気に感心したのと同時に痛々しい気持ちになった。それから6年たった。同じ趣旨のイベントに「高校生が男子女子同じくらい結構参加していた」という話を聞いて、高卒の就職の厳しさを改めて感じた。また、本人たちの気持ちを推し量るととても不安だろうなと予想する。
 私は、そこに来ている事業主の方や人事担当者の方に申し上げたい。こういう場は単に就職の採否を見極めるのではなく、むしろ若者がこれから職場で活躍する人材に育てるにはどうしたらいいかという目で接してほしい。特に、高校生の場合は職業世界のことはほとんど知らないから、彼らが何を学び、何をできるようになってほしいかを明確に伝える機会と考えてほしい。公教育を外から傍観するのではなく、若者の成長に責任をもって接する機会にしてほしいと思う。
 この約15年で雇用環境は急激に変化した。そのため彼らに、彼らの人生の先輩として実際の仕事を準備していないということが目の前で起きている。しかし、自分の会社だけに限らず広い意味でみれば、彼らはいずれは何らかの仕事を受け持つ存在だ。そういう自分たちの資源にできれば若いうちから人生の先輩として関わる方が結局は得なのではないか。


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