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引きこもりの先駆者は開かれた引きこもりだった [ひとりごと]

5月13日の朝日新聞に音楽家のグレン・グールドが紹介されていた。そこからの引用‥

「‥批評家の浅田彰は、グールドを「引きこもりの先駆者」と位置づける。「メディア社会では、熱しやすい群衆を離れてひとりになることが自由な思考と創造、さらにはコミュニケーションを生む前提とグールドは考えていた」

一時的な熱狂によって生み出された集団の、個々の意志や感性がいかにもろいものであるかグールドはしきりに説いた。次々に心を寄せるブームを求める現代人のほてった感性を、グールドという存在は今、冷ややかに「批評」しているのだろうか。

浅田は言う。「『開かれた引きこもり』とも言うべきグールドの生き方が示すメッセージはネットなどの多様なメディアで人々が対等に出会えるようになった今、普遍的な意味を持ち始めている」‥」

以上。

最初のパラグラフは、メディアとの距離の取り方。次は、群衆の特性。最後は、帰結のパラグラフ。

要するに、浅田氏は今のメディア社会で引きこもることはむしろ特殊でない。すなわち、ある範囲内ですべてに共通してあてはまる性質であるという。

では、浅田氏はいわゆる社会的引きこもりは肯定しているのか? 否定か? どちらでもないか? これだけでは分からない。 ただし、今のメディア社会と人の生き方をグールドという音楽家を媒介として考察してみせた。

でも、『開かれた引きこもり』って何? 何を『開かれた引きこもり』というの? 教えて、浅田彰様。


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