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現金収入がなくても生きていかれるという働き方 [読書した履歴]

『シンプルマインドのすすめ』鷲田小弥(←もっと難しい字)太著 東洋経済新報社 2000年12月

P94

「会社で会社が要求する以上の仕事をすることは、会社がなくとも、会社にぶら下がらなくとも自力で生きていける力を獲得するためである。その意味でいえば、ただでも働く意欲と努力する人こそが、自立した人間になれるのである。」

会社が要求する仕事だけをこなせば、それに見合った報酬をもらえる。ということは、見合った報酬以上をもらうには、会社が要求する仕事以上の仕事をしなければいけない。これは納得できる。

会社に雇われながら会社が要求する仕事以上の仕事をすることと、無報酬でも仕事がしたい、少しくらい(交通費など)なら自腹を切ってでも仕事がしたいと仕事をすることとは同じである。

どこが同じか?

ひとつは、報酬のためにする仕事ではないこと。もうひとつは、自分の仕事の能力を上げるためにすること。

これは何か?

これは、職業訓練である。目的は仕事で存分に自分の力を発揮するためである。これを継続できる人は、本当に仕事で自立できる人である。つまり、無報酬でも職業訓練を継続することで、やがて仕事で自立していく道があるということだ。

どういうことか?

それは、現金収入がなくても生きていかれるという働き方である。

しかし、これにはひとつ工夫が必要である。それは個人を単位とするのではなく、世帯を単位としてみることができるかどうかだ。つまり、個人が孤立していない状態、言い換えれば家庭として複数の個人が協同して生活している状態だ。

この状態のなかでは、例えば家事・育児・介護・雑事をまかされる、家庭菜園をして自給自足をする、ちょっとした頼まれ事をする、農作業や商売を手伝うなどで、働くことができる。これらは、現金をやりとりしない。しかし、立派な仕事である。

その上で、職業訓練をする。これは、前述の会社に雇われながら会社が要求する仕事以上の仕事をすることと同じなのではないだろうか?


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