いちばん簡便で確実なリラックス法

『カウンセリングの治療ポイント』　平井孝男著　２００５年９月１０日　創元社

筆者は“いちばん簡便で確実なリラックス法”として次の「呼吸法」を紹介しています。

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「それは簡単に言えば、腹式呼吸でしかも長息、特に長呼を特徴とした呼吸法です。呼吸と言えば、すぐ吸入を考えますが、本当は呼くことのほうがはるかに大事で、呼くことが十分にできれば何もしなくても自然に空気は吸入されます（これは、スキューバダイビングの時の呼吸法と同じで、ダイビング中、とにかく呼ききることに集中すれば、潜水中の呼吸はうまくいきます。初心者は恐れもあってか吸うことに気がとられるため、かえって苦しくなってしまうのです）。

　長呼吸法の具体的なやり方は、①静かなところでリラックスした姿勢をとる、②軽く息を吸う、③次にゆっくり力強く１５～２０秒かけて呼ききる、④ゆっくりおなかを膨らませて空気が自然に入ってくるのを待つ（５秒）、⑤再び③のように呼ききるという形で③と④を繰り返して、呼吸の数を数える。三回で１分として３０回（１０分）もやれば、脈も遅くなり、気持ちもゆったりしてきます。」

とあります。みなさんもお試しくださいませ。