筆談風のキャリアカウンセリング [キャリアカウンセリング]
キャリアカウンセリングのクライアントのなかには、「人と会話がうまくできない」という双方向性のコミュニケーションの機能不全を訴える方がたまにいる。この場合なんらかの障害の疑いも考えられる。しかし、その障害の理由についてはまだ解明されていない。
[症状] ことばの使用の難しさと会話を維持することの困難さを感じる
(毎日の決まったことばの受け答えでなく、行動が伴うことばがけでもなくして、その時々の新しいことばがけや変更などに対する受け答えが苦手というケース)
[考えられる原因]
①他に何かしている(他のことを考えごとをしているなども含む)ことによって、そのことばがけが入らない=ことばがけされていることに対する認識がうすい
②耳から入ることばの意味や意図を理解することが苦手=ことばがけの内容が理解できない
③ふつうのことばがけを強く介入されたように感じる傾向がある=ことばがけされること自体が受け容れにくい
[対策]
聴覚よりも視覚による認知の力がある場合がある。したがって、聴覚を補完するような視覚的支援を施す。つまり、その時々の新しいことばがけや変更はできるだけ視覚に訴えるようことばがけをする。
[実践した感想]
何回言っても理解できていないような感じだったが、簡単な絵を描いて、ことばがけしたらすぐに理解できるように思えた。したがって、“ことばの使用の難しさと会話を維持することの困難さを感じる”クライアントの場合は、筆談しかも絵筆談でカウンセリングすることも有効かも?
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