そのことばがけが入らないのはなぜか? [発達障害のこと]
双方向性のコミュニケーションの機能不全は、“他に何かしている(他に考えごとをしているなども含む)ことによって、そのことばがけが入らない”ことによっておこる場合がある。
しかし、どのようなときそのようなことが起こるのか?
①同時に多くのことを処理するとき
多くの情報があることが、処理困難をまねきやすい。
②あいまいさを多く含むとき
例えば、モノよりもヒトに対して起こりやすい。なぜなら、モノは明瞭な存在。ヒトは不明瞭な存在。特に、ヒトの注意、意図、動機、感情などは多くの「不明瞭さ」「多義さ」を含む。つまり、このような刺激は常に新しく、予測困難で、わかりにくいものである。だから、処理可能限度を超え、処理困難になり、刺激過剰の状態になり、嫌悪を感じやすくなる。
③こだわりが強く、そこから離れることがむずかしいとき
人には「同じであること、変わらないこと」で安定したいという願望がある。つまり、不安定さに対し、抵抗や嫌悪を感じる。そのため、注意を同一的かつ限定的な部分に向ける傾向がある。しかし、あまりにも固執しすぎると、新しいことや変化に応じられない。
コメント 0