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ブラックボックスとホワイトボックス [カウンセリング理論]

「ブラック・ボックスというのは、暗箱という意味で、あるシステムについて、その内部構造を知り得ないときに、そのシステムに刺激(入力)を加えて、そのシステムから出る結果(出力)をとらえ、この二つの力の関係から、システムの特性をとらえるということです。」

「ブラック・ボックスに対応する概念は、ホワイト・ボックスです。(中略)この場合、ブラック・ボックスと違って、そのシステムの特性を知るために、内部構造を分析することが可能です。」

『こじれる人間関係』 杉田峰康著 創元社 1983年発行 P17ー18より

例えば、働きたくても働けない人をみていくとき、その内部構造は不明です。それは、私にとってブラック・ボックスです。しかし、職場体験をしたら仕事に就くことができたという例はいくつもあります。

すなわち、刺激(入力)を変えれば、内部構造にこれまでと異なった動きが起こり、結果(出力)が変わることがあります。したがって、元々そういう潜在的な力があったことは推測できます。しかし、依然として、何故仕事に就くことができたかはわかりません。

働きたくても働けない人の問題の多くは内部構造が今のところ不明です。だから、ブラック・ボックスに刺激を加えて、その結果と力の関係から特性をとらえながらアプローチをしていかざるを得ません。しかし、その一方で内部構造が次第に明確になればホワイト・ボックスに近づいていくとも思います。


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