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ゲーム分析 [カウンセリング理論]

対人関係で悩んでいる人は多い。その対人関係をわかりやすく説明してくれるのが「交流分析(トランザクショナル・アナリシス=TA)」である。そのなかでも特に、“ゲーム分析”が役に立つ。

ゲームとは、「他人を操って後味のわるい人間関係を作り出し、しかもそれを気づかずに繰り返すこと」「少なくとも一人のプレイヤー(当事者)が嫌な感じを抱いたり、または何かの意味で傷ついて終わる一連の交流」(『講座サイコセラピー 第8巻 交流分析』 杉田峰康著 1985年発行)である。

このようなゲームから自分を守るにはどうしたらいいか。それには、そのゲームの意味を理解していることと自分の感情に気づいていることが大切である。

まず、ゲームの意味はどのように理解すればよいか。それにはゲームの四つの動機が参考になる。

それは、①ゲームは生活時間を構造化する手段である ②ゲームは愛情や注目を得るための歪んだ手段である ③ゲームは各人の基本的感情生活を守るために行われる ④ゲームは各人の自分の基本的構えを反復、確認するために行われる、である。

ちなみに、④の基本的構えとは、①私はOK。あなたもOK。 ②私はOK。あなたはOKでない。 ③私はOKでない。あなたはOK。 ④私はOKではない。あなたもOKでない。 のいずれかである。

以上のような動機を手がかりにすれば、ゲームの意味も明らかになりやすい。

次は、自分の感情に気づくにはどうしたらいいかである。それには自分の感情、特に自分が不快だと感じている感情や自分が起こしやすい、とらわれやすい感情がどのようなものであるかを知っておくことが大切である。

例としては、次のような感情である。

怒り・後悔・心配・不安・恐怖・憂うつ・悲しみ・罪悪感・優越感・自己卑下・混乱・困惑…などなど。

これらのうち、どれが自分が起こしやすくとらわれやすいかに気づいておくことである。気づいておけば、起きてきたときの対処もしやすい。

講座サイコセラピー 第8巻 (8)
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