できてる？ できてない？

厚生労働省・中央職業能力開発協会（平成２０年４月２５日発表）
『キャリア・コンサルティング研究会等報告書
～キャリア・コンサルティングの領域ごとに求められる専門的能力と若年者の自立支援に必要な能力要件の明確化～』
「若年者向けキャリア・コンサルティング実施に必要な能力要件の見直し等に係る調査研究」より

（以下、一部抜粋）

(1) 支援人材に必要な知識
○ カウンセリングの知識
○ 生涯発達心理に関する知識（発達障害を含む。）
○ 教育・労働・社会保障・現代の社会的状況に関する知識
○ 倫理・個人情報保護に関する知識
○ 少年法、若者文化・現代の社会的状況に関する知識
○ ネットワーク機関・支援策に関する知識

(2) 支援人材に必要な態度・能力・スキル
○ カウンセリングのスキル（傾聴・共感的理解・関係構築）
○ 個々の状態を把握する判断力・洞察力
○ 価値観を押しつけない、指示的にならない（なりすぎない）こと
○ コミュニケーション能力、説得力
○ 忍耐力・根気
○ ユーモアによる場面転換力、気分転換力、演技力
○ 危機管理能力
○ グループに対するコーディネート・ファシリテーション能力
○ 人への関心、前向きな姿勢と自己点検・研鑽
※ 全般的に、知識よりも実践できる能力・スキルが重要。

(3) 支援を行う上で必要な環境
○ 複数の者による対応（トラブルの防止・回避、多様な見立て）
○ アウトリーチ以後の受け皿（参加・居場所機能、就労体験先）
○ 多様な機関とのネットワークと支援メニュー

(4) 支援を行うプロセス
○ 個々の状態についての見立て（家族・保護者、関係機関及び本人）
○ 本人の現状に合わせた小さなステップを登る支援
○ 規則正しい生活と仕事をするための基礎体力の確保
○ コミュニケーションの苦手意識への対応
○ 就労体験を通じた社会への手応えの付与
○ 訓練終了後や就職後のアフターケア