SSブログ

触展 [好きなもの]

今日、『触展Ⅶ』にいってきた。触展とは、簡単に言えば芸術作品をさわっても良い展覧会である。
富山市民プラザで10日まで行われている。

今年で7年目。招待作家1名と14組の出品作家の作品からなる。ジャンルは特にない。廃材を使ったものや端正につくられた木工品、存在感のある彫刻もあるし、カルダーのような吊りもの、音響効果を使ったもの、光を使ったもの、もちろん絵画もある。いろいろだ。

ただ、共通するのはどれも“さわってもいいよ”ということである。

馴れないせいか、人物の彫刻などは特に違和感がある。どこをどうさわればいいのか。その気はないのにどうしてもいやらしく思えて楽しい。それだけではない。さらにじっくりさわってみると、彫刻の人物が生きているように思えてくる。そして、さらにじっくりさわっていると、いかに普段、自分が人にふれていないかに気づく。

われわれは見たり、聞いたりする情報量に比べ、さわる情報量が極端に少なくなった時代を生きているのではないだろうか。われわれはもっともっとさわりたいのではないのだろうか(少なくとも私はそうだ)。昔はもっとさわっていたのではないだろうか。情報化が進むにつれ、さわることがどんどん欠落しつつあるのではないだろうか。だから、触覚が鈍感になっている。そんなことまで思う。

触展は主に視覚障害をお持ちの方を対象に行われているが、健常者にもいろいろな発見をさせてくれる<ふしぎでたのしい>展覧会である。

触展ホームページはこちら[バッド(下向き矢印)]
http://www.cozy.gr.jp/shokuten/
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。