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趣味 [就労支援]

正常と異常のはざま―境界線上の精神病理 (講談社現代新書)P215~216より
「自尊心を支え、自分の心を癒すものに趣味や特技がある。(中略)心身ともに病める状態にあるとき、趣味や特技はそういう一人さまよう心を癒し、異常の世界へと踏み込むことを防ぐし、また、異常の世界から脱出する糸口となることもある。」

「趣味や特技は、大きく二つのタイプに分けられる。たとえば音楽でいえば、レコードを聞くように受動的なタイプと、楽器を演奏するように能動的なタイプとがある。受動的な趣味や特技は、自己陶酔や引きこもりを強め、すでに病的な状態に陥っているときには、長期化を予測させる不良のサインとなることもある。逆に能動的な趣味や特技は、自分を支える手ごたえが感じられ、社会への復帰の基礎固めとして良好サインと考えられる。」

先日、女子学生のキャリアカウンセリングをした。私が「趣味は何ですか?」と訊くと、すぐに「お菓子づくりです」とはっきり答えてくれた。その容姿からみて「なるほど~」と納得できとても好感がもてた。面接のときにも同じように答えれば「うまくいくだろうなあ~」と思った。

面接官が趣味を訊く理由は何か? そのひとつは、自分を仕事から距離をおき、気分転換できるものがあるかどうかを確かめている。それに答えられない、またはすぐに返答できないと、面接官は不安になる。なぜなら、仕事だけのひとの多くは、行き詰まったり、しんどいときにうまく切り抜けられる術がないと見なされるからである。

そうでなくても、長い職業人生において、仕事以外に熱中できることをもつことはとても大切なことである。しかも、それが受動的でなく能動的な趣味であればなおよい。だから、できるだけ能動的な趣味を答えよう。なければ、いまから作っても遅くはない[猫]
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