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略歴 [就労支援]

昨日、JCDA(日本キャリア開発協会)の研修を受けた。

テーマは「キャリアのコア・スキルの抽出」。このテーマはひと言で言えば、“略歴作成”支援。他に、「キャリアインベストリーシートのヒアリング」とか「職務経歴書の書き方」、あるいは「キャリアの棚卸しの仕方」とよばれるところだ。要は、いかに採用担当者に読ませる文章を作るかである。

採用側は「見せられるたびに嫌になる」「全部よんでも本人が何をしたいのかわからない」ものは読みたくない。一般的に履歴書はあるが、採用担当者から社内に流通するのは履歴書ではない。むしろ経歴などが書いてある“一枚のレジュメ”である。だから、本当に必要な情報をこの“一枚のレジュメ”にすべて集約せねばならない。なぜならば、それが採用側の手間が省くからである。逆に、手間をかけるのであればない方がよい。

この“一枚のレジュメ”に書式はない。どうに書くか決まっていない。書き方は自由。

ちなみに、今回の講師のそれは作文形式だ。しかも、1200字(フルタイプ)、600字、250字の3パターンある。<略歴>というタイトルで、A4用紙一枚の紙に横書きで連綿と綴られている。これには、正直、驚いた。しかし、伝えるべき情報にヌケがなく、本人の特徴がわかる文章になっている。

このような<略歴の文章化>の作業は、キャリアカウンセラーの大切な仕事である。
なぜならば、本人だけでは無理だからだ。

では、いかにして…。

カウンセラーは何をどう質問するか
①動詞にかかわって、主語を明確にした上で5W1Hで訊いていく(映像が浮かぶくらいまで…)
②本人の行為や工夫を訊く(本人の思い出しのヒントの誘発と頭のなかの整理の援助)
③転用できるスキルかどうかカウンセラーが判断する(売りになる部分と職業能力を生かせる分野)
④スキル間のつながり(「あのときの○○が…」)や要約、確認(「間違いないでしょうか」)をする
⑤スキルを対外的/対内的に区分をする
⑥他にないか(キャリアがないことはない…旅行、余暇、勉強、趣味、家の手伝い等からも…)

限られた時間で最大限、情報データを訊きとるテクニック
①気持ち、苦労、実績や成果の認識(事実のとらえ方)は訊かない(これはインテークのときに聴く)
②仕事内容、業界の特徴、職場環境もできれば訊かない(行為についてのデータを数多くとるため)
③具体的に訊くのに見当つけて訊く(「それはA4で2~3枚?」「年に5回程度?」「ひとりで?」)
④名詞で表現しているが、動詞化してみる(「人脈というが、どういうふうに維持したんですか?」)
⑤質問に対する答えにズレがあったら、1回でやめて次の質問にチェンジする

略歴のドラフト(下書き)のチェック
①本人の気持ちはどうか=本人らしいか=本人に違和感がないかどうか
②採用側はどうみるか=ニーズに合っているか=キーワードは書いてあるか

今回の講師は香本先生。時間は10時~1時、2時~5時半の6時間半。費用は1万5千円。場所は金沢(自宅から高速道路を使ってジャスト1時間)。参加者は25名(おそらく富山と石川で半々くらいか?)。とても、貴重な機会となった[猫]
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コメント 2

名古屋の虎

研修の内容について詳しく聞きたい。

①気持ち、苦労、実績や成果の認識(事実のとらえ方)は訊かない(これはインテークのときに聴く)
②仕事内容、業界の特徴、職場環境もできれば訊かない(行為についてのデータを数多くとるため)

が意外だった。

あと、名詞じゃなくて動詞で--というのがキホンでしょうか?

詳細はコメダで!

by 名古屋の虎 (2008-11-26 13:10) 

myjob


「名詞じゃなくて動詞で--」は基本です!(キッパリ)

詳細は、今度、お会いするときに…。
by myjob (2008-11-26 13:42) 

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