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出口 [読書した履歴]

「ひきこもり」救出マニュアル『「ひきこもり」救出マニュアル』
(斎藤環著 2002年7月 PHP研究所)を読んだ。

500ページ余りもある分厚い本だ。

Q(相談)とA(回答)からなっている。
そこから、「ひきこもり」とその基本的な接し方を窺い知ることができる。

「ひきこもり」とは、“出口の見えないトンネルにいるような状態”だと感じた。

たとえば、同じように家に閉じこもっていても、それが、生物学的に、言い換えれば医学的に診断されれば、まだ少しは心持ちに救いもあるのではないだろうか。

なぜならば、「これはこうだから、こうすれば快復するだろう」という見通しがあるから。
さらに、本人も含め、まわりがそれで共通の理解をもつことができるから。

しかし、「ひきこもり」は見通しもないし、まわりの共通の理解もない。

病気でもなく、いわゆる気持ちの問題でもない。したがって、どうしたらいいかわからない。
その辛さは本人およびその家族しかわからない。まわりはわからない。それがまた辛い。
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