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こうさ [読書した履歴]

新しい交流分析の実際―TA・ゲシュタルト療法の試みこんな本を買いました。
『新しい交流分析の実際』
(杉田峰康著 2000年7月 創元社)

また、心理療法である。来談者中心療法-フォーカシング指向心理療法-認知行動療法、ときて、こんどは交流分析(TA)とゲシュタルト療法である。

本書は、交流分析とゲシュタルト療法の解説書というより、著者が取り組んでいる心理療法である交流分析とゲシュタルト療法の解説書である。だから、著者のワークの紹介がベースにある。それゆえ、単なる解説書よりは臨場感があるので伝わってくる。結局、心理療法などというものは、自分でとりあえず一度はやってみないと、読むだけではわからないものである。

交流分析は、精神分析を背景としている。わたしとしては、これまで人間性心理学的アプローチばかりだったので、この精神分析、つまり精神力動的アプローチの読書体験はドキドキであった。んで、読んでみると、なんともいえないイヤな気持ちになる、のである。たぶん、人間のドロドロした部分やふだんあまりみたくない部分、避けている部分を対象にしているからではないだろうか。その点、人間性心理学的アプローチは、“クライアントを尊重する”とか、読んでてイイ気持ちになれる。そんなことが多い。

で、それぞれをシンプルにいうならば、交流分析=再決断療法、ゲシュタルト療法=エンプティチェア、わたし的、あるいはカウンセリング技法的には、そうなる(かな~)。

再決断療法は、これからの人生どういきるかという人生の脚本(シナリオ)を書き換える。これは、なかなか自己分析の方法としてすぐれている、と思った。カウンセラーにとっても自己理解には、この自己分析が必要ではないだろうか。それほど、この再決断療法というのは使えそうであり、役立ちそうである。

エンプティチェアは、空の椅子を使うワークである。たとえば、ある対象とする人が椅子に座っていると想像して、その人に言葉をだして実際に語りかける。こんどは、その語りかけられた人になって、聞いてみる。また、その語りかけに応えてみる。そして、そのとき、そこでの、感じを確かめるのある。つまり、その体験過程を通し、見方や捉え方の変化を促す。そういう技法である。

特に、交流分析は、人生脚本の他にも、ラケット感情(システム)、ゲーム分析、ストローク、自我状態(CP・NP・A・FC・AC)、交差的・相補的交流とか、いろいろ役に立ちそうである。
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