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論理哲学論考 (岩波文庫)こんな本を買いました。

『論理哲学論考』
(ウィトゲンシュタイン著 野矢茂樹訳 
 2003年8月 2010年11月16刷 岩波書店)

ふらっと立ち寄った本屋さんで、ちらっとみかけた<岩波文庫の名著復刻コーナー>。そのなかにあったのがこの本。「ありっ、そういや~、原書(翻訳だけど…)って、買ってないわ」と思い、かる~い気持ちで買う。

んで、いきなり、本文「一 世界は成立していることがらの総体である。」をみる。「ふむふむ、そうそう、間違いないわ」と、ふと不気味な笑みがこぼれた。つまり、これから書かれていることの予想…っというか、納得感…っというか、悦に入った感じというか。しかし、そのあとすぐに、野矢氏の“訳書解説”を一気に読んでしまう始末。

そして、そこでまた悦に入る。つまり、「(この本には)そういうことが書いているんだね、やっぱね。間違いないわ」と自分で自分に満足して悦ぶ。あれからもう何日過ぎたことだろう…、結局この本の本文は最初の一行しか読んではいない。

でも、なん、なん、なん、(なんが一個多い気がするが…)でしょう、この本は。というのも、今みると、二行目は「一・一 世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。」、っとあり、ずっとこういう感じで続く。ときどき長い文章や、図やら式やらも出てくるけど。妙な魅力を感じる本である。

この『論考』は、同時代に生きたラッセルとフレーゲとの奥深い継承&批判からできている。そして、ウィトゲンシュタインの言語論的転回は、ラッセルのそれよりも優れている。だから、むしろフレーゲを継承発展させたのは、ウィトゲンシュタインである。さらに、ウィトゲンシュタインはラッセルの「ある点」を完全に批判しえた。んで、わたしは、こんどはそのラッセルの主張を探ってみようとしてみたことがある。けど、それをやると、わたしの脳は爆発してしまふ、のである。

『「論理哲学論考」を読む』は七回読んだ。そして、いまでは『論理哲学論考』を買った。いまは枕元に置きっぱなし。なんか、爆弾を置いているような気がしないわけでもない。
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