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かぞく [読書した履歴]

家族の痕跡 いちばん最後に残るもの (ちくま文庫)こんな本を買いました。

『家族の痕跡』(斎藤環著 2010年6月 ちくま文庫)

2006年1月の単行本の文庫化したもの。だから、6年前。ちなみに、単行本はあまり売れなかったらしい。でも、著者にとっては愛着がある本、とのことである。

正直言って、読んで楽しい本ではない。どちらかというと、気分が悪くなる、気分を害する本ではないか。だからではないが、あと50ページほど残して、まだ読んでない。また、いつか読むだろう。

著者は、引きこもり支援の臨床現場に立つと同時に、評論家、あるいは批評家である。わたしが読んだ著者の本のなかでは、もっとも批評の部分が多く詰まった本である。また、その博識ぶりと、そのわかりやすい説明には驚きを覚える。しかし、著者の批判すべてに肯くことはできない。また、その批判の鋭さに一種の怖さも感じる。

ただ、この本を読んで感じたのは、個人の生き方・働き方同様、家族も家族論というような一般論で語ることはできないものだろうということだ。だから、こんな家族が正しい、こんな家族は悪い、ということはないのだろう。

でも、今のところ私が思う家族は、この本から得た着想ではないが、家族のひとりひとりが他の家族に“喜ばれる存在”になる、なろうとすることが幸せな家族の状態ではないか、というのがある。
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