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しかし [読書した履歴]

ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか (光文社新書)こんな本を買いました。

『ネオリベラリズムの精神分析』
(樫村愛子著 2007年8月 光文社新書)

ラカン派社会学者の著者。

キイワードは、「再帰性」と「恒常性」。

「再帰性」とは、ひと言で言えば“メタ認知”。
「恒常性」とは、ひと言で言えば“ルーティーン”。

あと、もうひとつ大事なキイワードは、「プレカリテ」。
これは、不安定とか流動性という意味。

われわれは、いま、「プレカリテ」の状況に生きている。
とても変化が激しく、確実な価値観がなく生きづらい。

そこをどうするか?

それには「再帰性」と「恒常性」。
それをどう再構築するか?

本書は、その問題提起本。
それをラカンの理論で論考した。
しかし、精神や心理ではなく、
社会に向けて、問題を提起する。

「ひきこもり」のこともそう。
それは、一個人の問題だろうか?
そうかもしれない。

しかし、一方で社会の問題でもあろう。
そちらを分析するときに必要なのが、この本。
というわけ。
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