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おもい [読書した履歴]

孤立無業(SNEP)こんな本を買いました。

『孤立無業(SNEP)』
(玄田有史著 2013年8月 日本経済新聞出版社)

著者の最新刊。
著者は2004年に「ニート」、今年新たに「スネップ」という概念を創り出した!
概念は、暗闇を照らし出すサーチライトである。

「ニート」は、仕事探しをしていない無業者。
「スネップ」は、友人・知人との交流がまったくない無業者。

いずれも無業者であるが、両者の違いは、
前者は求職活動の有無で捉えるのに対し、
後者は家族以外の交流の有無で捉える。

となると、無業者は次の四分類になるだろう。
①前者かつ後者
②前者かつ後者ではない
③前者ではないかつ後者
④(前者または後者)ではない

さて、《20歳以上59歳以下の在学中を除く未婚無業者のうち、ふだんずっと一人が、一緒にいる人が家族以外にはいない人々。》が「スネップ」の定義である。

その数2011年時点で、162.3万人。

増え方は、2006年から2011年の5年間で50万人以上。

さらに、最も「スネップ」が多いのは、25~29歳層。
2011年の20~34歳の若年スネップは82.9万人。全体の51.1%。

では、「スネップ」の何が問題か。
友人・知人の大事な役割は「気づき」である。
つまり、「そうなんだ」という発見が少なくなる。

「ニート」との関連でいうと、
「ニート」→「スネップ」→「ニート」→「スネップ」→…
という負のスパイラルに陥り、孤立を深め、抜け出せなくなる。

重い問題である。
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