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りそう [読書した履歴]

境界例 (こころの科学セレクション)こんな本を買いました。

『境界例』
(河合隼雄・成田善弘編著 1998年3月 日本評論社)

困難事例というのがカウンセリングにはある。
キャリアと心理は違うだろうが、重なり合う
部分はあるので、参考までに読んでみた。

まず、狭義の境界例とは、神経症と統合失調症の間らしい。
つぎに、いわゆる文字通り、ボーダーラインとよばれる。
あとは、特徴として極端な理想化と脱価値化の状態がある。
とりあえずこの三つが、記憶に残っていることだ。

キャリアカウンセリングをしていると、いろいろな人と出会う。そのなかには、どうもこうもうまくいなかい、すごく手が掛かる、すごく疲れるといった人と稀ではあるが遭遇する。

わたしはだいたい見立てとして、神経症圏かどうかを中心に判断している感じだが、なかに神経症圏でも精神病圏でもない、発達障害系でもなく、境界を越え跨いでいるどれにも当てはまらないような人がいる。たぶん、それが境界例、または境界性人格障害とよばれる群ではないかと思う。

本書には、師匠級の凄い人たちが、境界例について書いている。そのなかで得たものは、クライアントとの距離のとり方である。特定の法則のようなものが通用しないのが心理臨床の世界であるが、境界例は特に冷静に、客観的に適正な距離に気をつけなければいけないようだ。

本書のおかげで、境界例についての認識が少し深くなったが、それ以上に改めて心理臨床の世界で行われている事柄を思い知らされた感じがした。
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