SSブログ

仕事としての「ひきこもり問題」 [就労支援]

竹中哲夫先生の本を読んだ。先生は、日本福祉大学心理臨床研究センター(心理臨床相談室)研修指導員として、ひきこもり支援を専門としているらしい。現在、79歳。現場に立ちながらひきこもり支援論の理論構築に尽力されてきた(ようだ)。
ひきこもりの問題は、工藤定次氏や斎藤環氏がクローズアップされがちだ。けれど、竹中先生の実践と理論が、いまのところ私には一番しっくりくる。
ひきこもりの問題特有のむずかしさの一つは、「生き方」をふくんでしまうところにあるように思う。いわゆる「人生論」がどうしても関係してくる。「人生論」というのは哲学の領域にも踏み込んでしまうのだが、それには実は正解がないのである。それこそ、どう生きようがそれは個人の自由なはずである。それは憲法の個人の尊厳、つまり人権の要素がたぶんに含まれてくることになる。
「人生論」という生き方指南ではなく、支援として、仕事としての限定の範囲の内でどこまでひきこもりの回復(寛解)できるのか。そのあたりを竹中先生は追究されたのではないか。「人生論」まで含めるといわゆる価値観(規範意識)にまで関わる。それはそのままいくと宗教にまで及んでしまう。その一歩手前で止まる範囲で社会的、政治的になんとかしようとするその立ち位置が今の自分にかなり近い。そこでなにができるか、いかにできるかを探っていきたいと考える。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

たけな支援とはなにか ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。