リラックス [ひとりごと]
『カウンセリングの治療ポイント』 平井孝男著 2005年9月10日 創元社
P214
「ところで、リラクセーションとは何か、ということですが、多くの人は、自律訓練法などの特別な技法を思い浮かべるかもしれません。ですが、そんな特別なことに限定しなくても、単なるくつろき、息抜き、休養、気晴らし、娯楽、レクリエーション、筋肉の弛緩、負担軽減もリラクセーションと考えてもいいと思われます。
リラックスとは、もともとはラテン語のrelaxareに由来する言葉で、それは「re(離れて)+lax(ゆるめる)」ということのようです。これから考えれば、ほぐすこと、くつろぐことなど要するに緊張を緩めることができるのであれば、なんでもいいことになります。たとえば、単なる対話式のカウンセリングであっても、クライエントが喋るだけ喋って「すっかり心がほぐれてきてすっきりした」と感じれば、それは立派なリラクセーションです。また熟睡もリラクセーションの一つでしょう。
また、リラックスを、「いちばん気持ちの良い状態」と捉えることもできます。そうすると、適度にスポーツをしたり、趣味に没頭したり、あるいは熱心に仕事をしたりしていることも、リラクセーションになるのかもしれません。だから、リラクセーションを、活動に対する単なる休養ととるより、「義務・課題」に対する「楽しみ」と捉えてもいいのでしょう。いずれにしろ、リラクセーションの範囲は広いし、奥は深いと思われます。」
随分と引用が長くなりました。
この前の日曜日、久しぶりに一日中野球をしました。ある居酒屋さん主催のカップ戦で、6チーム参加し、私のチームは3位でした。試合を2試合、審判を2試合しました。すなわち、朝8時~夕方5時までグランドに一日中いたわけです。
私は野球をするのが好きです。この歳(今年の7月で45歳)になっても現役です。もしかしたら、私にとって「いちばん気持ちの良い状態」かもしれません。そういう野球にどっぷり漬かった一日でした。だから、とてもいい休養になったと思います。ですから、草野球が私のリラックス法のひとつになるわけです。
私は、仕事も「いちばん気持ちの良い状態」かもしれません。なぜなら、好きな仕事を自分の好きなようにできるからです。しかし、仕事には「義務・課題」の側面があります。だから、そんないいものではないような気もします。しかし、仕事には「楽しみ」という部分もありますので、それに目を向けるとただ辛いだけでもないと思います。
要は、このリラックスした状態が仕事のなかにあれば、また意識的に創り出せれば、仕事は緊張するだけでなくなります。しかも、その状態から「楽しみ」が見いだせるのではないかと思います。
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