とりあえず形から入ってしまおう

「自尊心が高すぎても、低すぎても、行動を起こす上では足かせになります。なにもしないための言い訳がたっぷりできてしまうからです。

　実際以上に『自分はりっぱだ』と思いこんでいると、『ほしいものは、求めなくても向こうから手に入る』とかんちがいしてしまうでしょう。逆に、『自分なんかだめだ』と思っていたのでは、元気が出なくて動けません。『どうせなにをしてもむだなんだ』という気がして、必要な努力までやめてしまいかねません。

　ここで目ざすべきなのは、自分を現実的に見られる目を養うこと。そして、健康な自尊心を身につけることです。でも、それには時間がかかります。決心したからといって、すぐに身につくものではありません。では、身につくまでの間は、どうしたらいいのでしょう？　ここでおすすめなのが、『とりあえず形から入ってしまう』というテクニックです。すでに健康な自尊心が身についているような（つもり）になって、それらしい態度をとるのです。本心は本心、行動は行動。中身はどうあれ、行動だけ先に整えてしまいましょう。」

『さあ、どうやってお金を稼ごう？　ＬＤ、ＡＤＨＤの人のための将来設計ガイド　準備編』Ｐ１７６より　　２００３年１月　花風社発行　著者デイル・Ｓ・ブラウン　訳者ニキ・リンコ　

　私のブログのタイトルは、「とりあえず、やってみよう！」だ。もともと、いろいろ考えてこのタイトルにしたわけではない。むしろ、直観で決めたが、この文章をよんで「そういうことを言いたかった～」っと改めて気づいた。

　また、この文章のあとには下記のようなことも書かれている。

「自尊心に問題があるとわかったら、仕事を探しながら、同時進行で直していくといいでしょう。職探しという課題を（ほかの課題でも同じことですが）、自尊心のゆがみを正す機会としても利用するのです。」