まず行動を先行させよう [読書した履歴]
「昔の仏語に『外相整って、内相自ら熟する』というのがある。外相、外の相というのは外の形で、内相、内の相というのは、精神面のことを意味する。（中略）
行動もまた外相の中にふくめてよいと思う。観念で気分を変えることはむずかしいが、行動によって気分は変化する。たとえば私がだらけた気分でいるとして、ただそのまま気分を引き立てようとしても、なかなか成功しない。そこで上着をぬいで、高い庭木に登って、枯れ枝を切る仕事をすれば、私の気分はこの行動によって引きしまってくるに違いない。（中略）
心よりまず形をよくすること、気分はそのままにして、まず行動の方を先行させることによって心境を変化させることが、容易であり、実際的でもある。自分をもっと建設的な自分に変えて行くために、こういう心理学的事実を認めて実践することが大切である。」
『森田療法シリーズ 生きる知恵』１９７２年１月 白揚社発行 高良武久著 Ｐ２８「行動と気分」より
前述の「とりあえず形から入ってしまおう」と同じようなことが言われている。
森田療法とは、森田正馬（１８７４～１９３８）が確立した日本の伝統的な精神療法である。主に神経症を対象とする。著者の高良武久はその後継者のひとり。
前述の本はアメリカ、こちらは日本。でも、同じことが言われている。これにはびっくり！！
これって続編の名言に使えるかも。
どんどんブログ書いてね。参考にするから。
by toto (2008-01-29 08:55)