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交流分析 [カウンセリング理論]

5月11日(日)サンシップとやまで『役に立つ交流分析の学び方』(参加費1200円)が行われた。NPO法人日本交流分析協会北陸支部が主催で、心療内科医江花昭一氏が90分間講演された。私は、カウンセラーとしてもっと自分をよく知りたいため参加した。

復習の意味で、自分なりにまとめておく。

まず、自分を知るとは…
①自分が「今、ここ」で何を感じ、何を体験しているか、に気づいていること
②自分の感情や体験が、自分の様子、表情、態度、行動にどのように表れているか、に気づいていること
③それが交流を通して、相手のどのような反応を引き起こしているか、に気づいていること
 (相手がそれをどう受けとっているかに気づいていること)

交流分析における自分とは…
体験している私の状態=自我状態(これがキイ概念)

自我状態には三つある…
①Adult=適切に感じ、考え、行動している状態
それ以外に以前と同じ体験を繰り返している状態(適切なことも、不適切なこともある)がある…
②Child=幼少時と同じように感じ、考え、行動している状態
③Parent=外から取り込み同一化して感じ、考え、行動している状態
(①②③のなかみは一人ひとりまったく異なった判断だが、構造は一緒)

自我状態の三つのモード…
①自分の中で対話する(例えば、A→C C→A P→C P→C→C→P=葛藤あるいは矛盾)
②関係性をもつ(例えば、自分のA→相手のA=仕事モード 自分のC→相手のC=遊びモード 自分のP→相手のC=子育てモード)
③コミュニケートする(自分の自我状態PACを知り、相手の自我状態PACを見立てて表現する)

自我状態はさらに五つの機能があり、それぞれに+と-がつけられる…
①CP=(+)善悪、ルール、規範(-)支配、叱責、偏見
②NP=(+)保護的、養育的(-)過保護、過干渉
③A=(+)(-)なし今、ここにふさわしい態度、現実的
④AC=(+)適応的、尊重(-)反抗的、非主体的
⑤NC=(+)自由、自然(-)わがまま、衝動的

どの機能をどの程度使っているか、直感的につけてみる(=エゴグラム)…
高いところ=行動、態度に出やすい、いつも用いている機能
低いところ=あまり用いていない、開発の余地のある機能
ちなみに、私の場合はCPが一番低いので、もっとルールを守り、規範的であるように、自分の中で対話したり、関係性をもったり、コミュニケートするように心がけた方がよいのだろうか?(確かに苦手である!)

これらをコミュニケーションの場面で使うには…
例えば、交流が食い違う(自分のA→相手の見立てたAに対して、相手のP→自分のCに返してきた)ときは、
①一旦は相手の相手に合わせる
②それから自分のAに切り替える(ギアチェンジ)
つまり、自分のCに返してきたメッセージを一旦自分のCで受ける。それから、自分の機能でメッセージを出す。その場合どの機能で出すか? これは難しい現実問題である。しかし、自分がどの自我状態でどのような機能を使っているかが分かればそれはそれで自分を知ることになる。

心療内科の時代 (ちくま新書)

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