SSブログ

シャイン [キャリア理論]

『新版 キャリアの心理学』「第五章 エドガー・シャイン」を参考にしながら…

シャインは「組織心理学」という言葉の生み親であり、経営学の特に組織開発の専門家だった。個人の職業人生を会社(組織)側からアプローチしたが挫折して、個人の側へ視点を転換した人である。いいかえれば、外的キャリア(昇進、職務拡大、組織の核化)より内的キャリア(主観的な感覚)を重視する。その内的キャリアに役立つのが「キャリア・アンカー」という分類方法である。

また、「キャリア・アンカー」と対をなすのが「キャリア・サバイバル」である。こちらは、職務や役割のなかの対人関係面の分析である。主観的ではなく、客観的かつ具体的な仕事を分析し調整する。これは、ジョブ・コーチが行う「課題分析」に似ている。ちなみに、「課題分析」は、①行動連鎖(時系列的/行動単位)と学習課題(必要な技能/学習段階)を分析、調整する。

シャインは人生を3つに分けて考えている。
①個人(生物学発達)
②家族(結婚、子どもの成長)
③仕事(狭義のキャリア)
そして、年齢とこの①~③の重なり合いをグラフにしている。

これが意外と面白い。なぜなら、生涯内困難度(ストレス量)がわかる。あくまでも目安らしいが、例えば①中年期の危機と②子どもの成長が連動してひとつのピークを急激に迎える。さらに、それと③キャリアの在職権の獲得期がピークを迎えつつある時期と重なる。しかも、①②③の総和は最高。

親掛かりの若者と接する機会が多い私としては、その情景が目に浮かぶようだ。う~む、と唸ってしまう。この時期をなんとか当事者や支援者みんなで乗り越えて、この機会を成長のチャンスにしたいものである[手(グー)]
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。