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ハンセン [キャリア理論]

『新版 キャリアの心理学』「第八章 サニィ・ハンセン」を参考にしながら…

ハンセンのキャリアへのアプローチは、ひと言でいうとすれば“社会性”ではないだろうか。他のキャリア理論は、「発達」「学習」「(組織)心理」から発想しているが、ハンセンは「地域(コミュニティ)」「国」「地球」からキャリアを考える。

ハンセンは「統合的ライフプラン」という概念を提示している。それは、個人と家庭と社会との結合性にテーマにしている。それを説明する上で『キルト=小さな布を縫い合わせながら大きな布を作っていく方法』を象徴として用いている。

例えば、個人には「仕事」「家庭(子育て)」「学習」「余暇」の四つの布があるとし、この四つの布に社会という布を縫い合わせよ、という。

その際の課題は六つ。
①状況を変化させるためになすべき仕事を探す(自分に合う仕事を探すという発想ではなく)
②人生を意味ある全体像のなかに織り込む(仕事や職場にない人間の役割に焦点を合わせる)
③家庭と仕事の間を結ぶ(男女平等、パートナーとして協力する)
④多元性と包括性を大切にする(違いを理解し、さまざさな視点からものを見る)
⑤個人の転機と組織の変革に共に対処する(個人、家庭、組織が変化の担い手になる)
⑥人生の目的、意味を探究する(宗教的な意味でなく、自分自身の意味を理解する)

このように、ハンセンは個のキャリアを社会全体を良くしていくプロセスの一つとして位置づけている。このような各々が社会に貢献できる場を見つけるというプロセスは、視野を広げ、ものごとを大きく見る大切さを再認識させてくれる。

う~む。NPO的というか、社会起業家的というか、CSR的というか、PA的というか、なんていうか[猫]
ところで、PAって何?
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