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社長 [就労支援]

ここ数日、製造業の小企業の3人の社長と話す機会があった。今年はどうも厳しい年のようである。

共通する点としては…
①受注内容の変化の激しさ(昨年、一昨年と現在とは仕事の中身が違う)。その対応の難しさ。
②品質管理(短納期)の完全徹底及びそれに伴う事務も含めた処理(ISOの影響などもある)。
③コスト競争プラス仕入価格の上昇。人件費は維持又は縮小。したがって、新規雇用は無理。

私には製造業は手堅いというイメージがあるが、どうもそうではない。もの凄く日々変化している。

これらについていけるか。経営者はもちろんだが、そこで働く工員は果たしてついていけるか。ついていく人はどんな人だろうか。それはいわゆる単なる工員では無理かもしれない。職人というのとも少し違う。工員プラス多能な力をもつ多能工というイメージ。自分で考えたり、工夫したりして、小さな課題をひとつひとつクリアできる人。そういう人が製造業というか技術系の正社員として職につくことができるのではないだろうか。だとしたら、これから働こうという若者にとってはなんともハードルが高い話である。

その一方で、別の社長から「これからは農業がくる」という話を聞いた。農業にも作業環境改善の技能が実用化されつつあるという。たとえば、畑をするとき腰を曲げて作業するが、立った状態で畑仕事ができるような開発が進んでいるという。

誰もが、5年後、10年後、いや1年後さえもみえない状態で、20歳そこそこの若者がよりよい職に就くには経験と勘のようなものがなさ過ぎる。とはいっても、「食わず嫌い」は最悪の状況をまねく。それだけはいえる。どこでもいいから、一度は真剣に働いてみるしか術はない。

しかし、どこでもいいから、といってはなんの助けにもなっていない。最近ひとついえることは、「好き/嫌い」は当てにならないということ。「好きを仕事にする」というのは幻想だ。だから、迷ったときは、あえて「嫌い」な方を選んでみる。私はそれをすすめたい。
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