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歪み [カウンセリング理論]

カウンセリング心理学入門 (PHP新書)働きたくても働けない若者は“歪んだ感情”を抑制できない傾向が強い。交流分析的にいえば「はい、でも~」のゲームに興じるひと。フロイト流にいえばエディプス感情の強いひと。簡単にいえば「ああいえば、こういう」言い訳が多いひとである。

“歪んだ感情”とは、「親に気をつかいすぎる」「親の顔色をみる」「親に甘えすぎる」。逆もある。親に甘えられなかったひとの「親に恨みをもつ」「親に甘えたいという願望をいつまでも引きずる」など…。こういう感情におし流されてしまっている。

このようなひとは、些細なことで不機嫌になる。それは不満の表現である。典型は母親に対する不満。これを突き返せる肝っ玉母さんならいいが、気弱な母親だと「甘えさせなかったのは自分のせい」と罪の意識をもってしまう。そうなると、“歪んだ感情”がますます強固になり、母親を巻き込んで共依存になる。母親だけではない。カウンセラーや回りの友だちにも不満が向けられる。いろんなひとを巻き込んでいく。そういうことも少なくない。

要するに、事実よりも気分、現実よりも快楽が優先され、やるべきことがおろそかになっている。頭では「働かなくてはいけない」とわかっているが、評価軸が感情の善し悪しにあるために実際の行動ができないのだ。

本書には、この対策として①現実判断能力②我慢する能力③柔軟性が必要と説く。
しかし、実際にそうなるにはとてもとても難しいっす[あせあせ(飛び散る汗)][猫]
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