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言葉 [読書した履歴]

『それでも脳はたくらむ』 (茂木健一郎著 2007年12月 中公新書ラクレ)から選んだ好きな言葉
人生において一番難しいのは、実は意欲を持つことである。(P88)
“実は”そうなんだ。わかるわかる。なるほどねぇ~
呆然とするほど新しいことに挑戦することが脳に良いことはわかっている。理論でわかっているんだから、あとは実行するだけである。(P114)
新しいことは脳に良いんだ。しかも、理論的に証明されているんだ。でも、呆然とするほどって…相当だよね。
人間の脳の欲望は、常に希少なもの、不足しているものに向かう。現代人は、心密かに「お月見」(「たき火」も-盛田)に憧れているのではないかと思う。(P134)
たき火は不思議だ。みてて飽きない。暖かさがしみる。原初的な感覚が蘇る感じがする。それはつまりは、希少なものに欲望しているということか。それ以外にも憧れる理由はありそうだ。
多様性に向き合うことは、脳には案外しんどいことである。(略)多様性は時に見通しが悪く、経済という視点から見れば効率は必ずしも良くない。(P156)
多様性、多様性ですよ。これからは。でも、大変なんだよね、実は…。楽ではないんだよねぇ。でも、やっぱり多様性の方がいいと思うなあ、私は。だって、その方が豊かだと思うから。
小林秀雄の言うように、年を重ねてこそ初めて到達できる思考の境地というものがある。(P162)
小林秀雄。う~む。高校生のときに読もうとして挫折したような憶えがある。それ以来、読んでいない。だって、難しいんだもん。でも、今読むと違うかも。しかし、“年を重ねてこそ初めて到達できる思考の境地”って、いったいどんなものなのか。お釈迦様は80歳まで生きられたそうだが、80歳くらいになると、新しい地平が広がってくるのだろうか。だとしたら、みてみたい気がする。
人間の脳は、社会的関係の強い影響を受けて発達する。通常では入り込めないような具体的かつ深い道筋においてコミュニケーションを取り合うことで、脳が形づくられていく。自分の中の潜在能力がぐんぐんと伸びていくのがわかる。生きている中で、これほど興奮すべきことがあるだろうか。(P211)
これだよ。なんたってこれがすべてかも。この“通常では入り込めないような具体的かつ深い道筋”がにくい。道筋って、脳の神経回路のことでしょ。さすが、脳科学者。そうじゃないと、いえないモン。
他人と付き合うことを面倒がってはいけない。付き合いを絶ってしまっては、人格に刺激を与え、精神をより高い境地に誘ってくれる大切な「偶有性」(完全には予想できないこと)が失われてしまう。(P220)
ズキッ。痛いなあ、これ。実は、面倒なんだよね。他人と付き合うってことって。でも、「偶有性」っていい言葉だなぁ。今の時代、これなくしては生きていけないようなところがあるし、楽しみでもある。だから、できるだけ、他人と付き合う機会を逃さないようにしようと、思う。
脳にとって、元来多様性は最高の栄養である。(P176)
だから、多様性ですよ。脳にも、こころにも、栄養を。
身体をゆっくりと動かして、その動きを評価し、修正を試みるような脳の働かせ方をしなければ、美しい動きを生み出すことはできないのである。(P180)
脳と身体との関係だね。そう、ゆっくり動かすって結構難しかったりする。わかります。ゆっくり動かすと、身体の動きをじっくりと、しかも距離をおいて観察することができる。それだから、評価ができるし、修正もできるというわけだ。なるほど~。深いイイ話[猫]
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