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香山 [読書した履歴]

<いい子>じゃなきゃいけないの? (ちくまプリマー新書)『<いい子>じゃなきゃいけないの?』
(香山リカ著 2005年9月 ちくまプリマー新書)を読んだ。

香山本。「一度は読まないと…」と思いつつ、まったく読んでいない。
んで、選んだのがコレ。理由は、簡単に読めそうだったから。
ちなみに、“ちくまプリマー新書”って、中高生対象の新書?

もともと露出(肌ではない。メディアで目に触れる機会)が多いので、「軽い」というスキーマがあった。しかし、深い洞察を垣間見たゾ。う~む、ただ者ではない。

本著のメッセージをひと言でいえば、脱・いい子である。

私は若者の就労支援の現場で、いわゆる「いい子」をよくみる。言い換えれば、いわゆる「悪い子」はいない。しかし、その《彼ら・彼女ら》は働けない。なぜか…。私には分からない。香山氏は…
「親はぼくのことを見捨てるに決まっている」(P90)「一度でも失敗したらきらわれる」と思い込んでいる(P91)
子の見捨てられ感…。

見捨てられる、失敗したらおしまいという思いから、子は親の思うであろう理想像に近づこうとする。
しかも、子は自分が無理していること、自分の感情を押し殺していることに気づかない。

この努力は99%挫折する。そして自信をなくす。そして行動できずに立ち止まる。故に働けない。

さらに、この努力は二つの点で明らかに間違っている。ひとつは、香山氏が次に指摘するとおり。
親はこどもが<いい子>でいれば喜びますが、無理してまで<いい子>でいてほしいとはまったくおもっていないのです。(P129)
もひとつは、親はいずれ子より先に逝く。親亡きあとも子は生きる。それが生き物として普通だから。
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