転機 [キャリアカウンセリング]
『大人の見識』(阿川弘之著 2007年11月 新潮新書)から、もうひとつ…
人間が幸福であるための4つの条件
第一は、仕事観、人生観、世界観ともいえる。
第四は、朝から晩までひまなしに働いたり、一つの事を考えているようでは困る、ということらしい。
私はキャリアカウンセリングをする場合、この4つの条件は使えると思った。
なぜなら、相談者の主訴はこの4つのうちのどれかが揺らいでいる転機とみることができるからだ。
例えば、第一である“基準となる思想”というのは、若い人よりむしろ、中高年が新しい職場環境に移ったときに揺らぐ。具体的には、正社員から嘱託やパート、あるいは派遣へ立場が移行したときなどがそう。崩れそうになる従来の仕事観から新たな仕事観へ再構築する作業が必要となるはずだ。
その作業とは相談者やよい聴き手を相手にした言語化である。それは、本人ひとりでは限界がある。その人的資源(リソース)をもっていれば、転機を乗りきれる確率は高くなる。他者が支えてくれる
人間が幸福であるための4つの条件
第一、自分の生活の基準となる思想。 第二、良い家族と友達。 第三、意義ある仕事。 第四、閑を持つ事。(P64)これは、小泉信三氏の『読書雑記』のなかの「エドワアド・グレイ」という、ある英国紳士の言葉だ。
第一は、仕事観、人生観、世界観ともいえる。
第四は、朝から晩までひまなしに働いたり、一つの事を考えているようでは困る、ということらしい。
私はキャリアカウンセリングをする場合、この4つの条件は使えると思った。
なぜなら、相談者の主訴はこの4つのうちのどれかが揺らいでいる転機とみることができるからだ。
例えば、第一である“基準となる思想”というのは、若い人よりむしろ、中高年が新しい職場環境に移ったときに揺らぐ。具体的には、正社員から嘱託やパート、あるいは派遣へ立場が移行したときなどがそう。崩れそうになる従来の仕事観から新たな仕事観へ再構築する作業が必要となるはずだ。
その作業とは相談者やよい聴き手を相手にした言語化である。それは、本人ひとりでは限界がある。その人的資源(リソース)をもっていれば、転機を乗りきれる確率は高くなる。他者が支えてくれる
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