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趣味 [就労支援]

正常と異常のはざま―境界線上の精神病理 (講談社現代新書)P215~216より
「自尊心を支え、自分の心を癒すものに趣味や特技がある。(中略)心身ともに病める状態にあるとき、趣味や特技はそういう一人さまよう心を癒し、異常の世界へと踏み込むことを防ぐし、また、異常の世界から脱出する糸口となることもある。」

「趣味や特技は、大きく二つのタイプに分けられる。たとえば音楽でいえば、レコードを聞くように受動的なタイプと、楽器を演奏するように能動的なタイプとがある。受動的な趣味や特技は、自己陶酔や引きこもりを強め、すでに病的な状態に陥っているときには、長期化を予測させる不良のサインとなることもある。逆に能動的な趣味や特技は、自分を支える手ごたえが感じられ、社会への復帰の基礎固めとして良好サインと考えられる。」

先日、女子学生のキャリアカウンセリングをした。私が「趣味は何ですか?」と訊くと、すぐに「お菓子づくりです」とはっきり答えてくれた。その容姿からみて「なるほど~」と納得できとても好感がもてた。面接のときにも同じように答えれば「うまくいくだろうなあ~」と思った。

面接官が趣味を訊く理由は何か? そのひとつは、自分を仕事から距離をおき、気分転換できるものがあるかどうかを確かめている。それに答えられない、またはすぐに返答できないと、面接官は不安になる。なぜなら、仕事だけのひとの多くは、行き詰まったり、しんどいときにうまく切り抜けられる術がないと見なされるからである。

そうでなくても、長い職業人生において、仕事以外に熱中できることをもつことはとても大切なことである。しかも、それが受動的でなく能動的な趣味であればなおよい。だから、できるだけ能動的な趣味を答えよう。なければ、いまから作っても遅くはない[猫]
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試算 [就労支援]

10月10日付の朝日新聞に、「若者自立塾」が低迷していると報じられていた。

厚生労働省によると、「若者自立塾」は現在全国に29団体(富山県は2団体)ある。昨年度全国実績は588人。見込みの4割をきっていたらしい。しかし、今年度はさらに塾生が集まらないとのこと。

そのため、制度自体が問われかねない事態だと書いてあった。う~む。はたして、「若者自立塾」は来年度から姿を消してしまうのだろうか? そんなことはないと思うが…。

仮に、今年度受講者を360人と見積もってみよう。私の感覚では受講者3人につき、支援者1人は必要だ。これで試算してみると、本人負担と補助金で支援者に1人あたり3ヶ月で約50万円が入る。3人で約150万円。1ヶ月になおすと50万円の収入となる。一方、支出は食費、宿泊費、洗濯費、風呂代、水道光熱費、その他間接経費などで1人1日あたり3千円とすると、3人で1日9千円。9千円×30日=27万円の支出となる。

そのため、1ヶ月あたりの収支は50万円-27万円=23万円。その全部を支援者の給与に充てたとしても、額面給与は23万円。年収は276万円。だが、そこから税金(主に住民税)、健康保険、年金、生命保険、それに自家用車の保険と税金、さらに家賃、携帯電話、水道光熱費、ガソリン代などを差し引いていくと、月に自由にできるお金は、約9~12万円程度?。1日あたり3~4千円。朝昼晩の食費に2千円を差し引くと、残りは1~2千円。そこから衣類や交際費、遊興費などを捻出しなければいけない。もう、損益分岐点ギリギリといったところだろうか。

国の予算的には、360人×28.6万円=10,296万円の歳出見込み。今年度の予算は、6億弱。よって、6億弱-約1億=約5億円弱が返納される見通しとなる。

支援側、国側、双方にとって厳しい現実である。

この新聞記事には次の3つを原因としてあげている。
①受講者側の負担(3ヶ月20~30万円)が大きすぎる。
②親からの誘いを本人が受け入れる割合1~2割と低い。
③情報提供、PR不足および関係機関のネットワーク機能の不備。

結論として、私は受講者側の負担率を下げた方がいいと思う。あとは、本人への周知の方法をどうするかを考える。そのためのコストを計上する。この2点を予算化して、再度実施してもらいたいと思う。

ちなみに、働きたくても働けない若者(いわゆるニート、社会的ひきこもり)は減ったのだろうか。だから、受講者が減っているのだろうか。そういう疑問もある。もし、そうであればとてもいいことだが…[猫]
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呼吸 [就労支援]

呼吸を変えれば「うつ」はよくなる!サブタイトル「研究医が教える禅的呼吸法」。著者の有田秀穂氏は東邦大学医学部統合生理学教授。NPO法人国際セロトニントレーニング協会会長。坐禅の呼吸とセロトニン神経の関係に着目し研究中。著書に『セロトニン欠乏脳』『禅と脳』など。本書は、まず鬱はめずらしくない。鬱は「元気がでない」「不安感が強い」「引きこもる」から、「キレやすい」も仲間に入れるべき。それから、鬱の原因は生活のなかにある。たとえば、パソコン操作の増加、テレビゲームの普及。これらは、「息を詰める」行動である。そういう無意識に呼吸を止めて神経を集中する行動が生活のなかで無数に起きている。

では、なぜ「息を詰める」ことが鬱と関係あるのか。

息を詰める→呼吸が浅く細くなる・呼吸を押さえる→セロトニン神経を弱める→持続的にリズミカルな信号を出している活動が弱まる・停止する→鬱という仮説です。

もっとも、最近何かと「いきづらい」と感じているひとも多いですが、それは「息づらい」からかもしれません。「息をしやすく」すると「いきやすくなる」かもね[猫]
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漁師 [就労支援]

今日、あるチラシをみつけた。いままで、いろんなチラシをみてきたけど、これほど勢いがあり、力強さを感じさせるチラシはみたことがない。私はカタログスタンドがあると必ずチェックする。そういう癖がついている。なぜなら、前職の先輩にそう教えられたから。気に入ったものは集めてファイルしている。チラシマニアだ(そんなことないか…)。前職はデザインと関係がある仕事だった。だから、“チラシをみてデザインを勉強せよ”と言われていた。

前フリがながくて、すみません。そのチラシとは、「漁師の研修生・体験希望者募集」のチラシ。

キャッチ:海には自由がある
職  種:漁師
内  容:漁・船の操縦・魚介類の水揚げその他
働く場所:
………
他にも、いろいろ書いてある。しかし、漁師の文字ポイントだけがでかい。
なんだかスケールの大きさと海の魅力を感じさせる作品に仕上がっていると思う。

ちなみに、インターネットには「漁師の求人情報」があったぞ。→http://www.ryoushi.jp/ 
チラシ同様よくできてる。ぜひ見て欲しい[猫]漁師か、漁師もいいかも。
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案内 [就労支援]

富山市主催
ニートから脱出するための支援セミナー&個別相談会
(今年度第2回目)参加無料

ニート・ひきこもりの現状に触れ、
家族として、知り合いとして、支援者として、
どのような支援ができるか、一緒に考えてみませんか?

●日時 平成20年10月26日(日)13:30~16:30
●会場 ファボーレ1F 研修室3
●内容
 ①セミナー&支援紹介 13:30~14:45
  セミナーは、ニート経験者や現在ニートの若者が参加します。
  彼らが抱いている悩みや迷いに耳を傾けてみましょう。
 ②個別相談会 14:45~16:30
  要事前申込 定員15名

<お申込み・お問い合せ先>
富山市商工労働部商業労政課 076(443)2073
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二人 [就労支援]

「求人セット型訓練」という制度がある。
これは求職者が採用前に実務をして、事業者に適性・人柄などを見極めてもらおうという制度。

ならば、名前は似ているが「求人セット型採用」という制度もあっていいのではないか。

これは、2人(以上)を1セットとして採用する制度。つまり、1人では「使えない」が2人なら「使える」場合。つまり、個々の強み・弱みを互いに補い合い、2人なら2人前として「使える」ので、採用しちゃうという制度である。というもの、たとえば発達障害系のひとには、特性の凸凹がある。したがって、ひとりでは採用は厳しい。しかし、相方次第では凸凹が相殺される。実際、そういう組合せが少なくない。すでに、ある団体ではそれに近い就労支援をしていると聞く。

「自己責任・自助努力」が叫ばれて久しく、個を重要視する考えと逆行するようだが、2人で1セットはなくはない[猫]と思ふが…
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鬱① [就労支援]

ツレがうつになりまして。本書は、鬱を「…現代という時代に特有の小さなつまずきによって導かれた誰にでも起こり得る病気…」(P4,5)と表現しています。

働きたくても働けないひとには、鬱病や軽症うつを患ったひとが少なくありません。病気なので医学的治療が最優先です。なので、本来就労支援の対象ではありません。しかし、回復基調に入ると精神科や心療内科の先生は少しずつ仕事に就く準備を勧めます。それをキャリアカウンセラーが受け持つことになります。そういう就労支援のケースは決して少なくありません。

鬱のつらさは、なったひとにしかわからないでしょう。どうしようもできない焦燥のような、むずがゆい不快感のような、そんな闇の中で生きるつらさは想像をこえるものがあります。

本書はそれをわかりやすく描いてあります。著者は、漫画家。鬱になった夫の日記をもとにマンガにしちゃった本です。鬱は本人もつらいが、実は周りもつらい。そのあたりも巧みに描いています。鬱になると、考える力が弱くなります。判断することもできません。それよりなにより見たり聞いたりさえもつらくてできません。そんなとき、難しい本は読めるはずがない。でも、この本ならなんとか読めます。

鬱は、回復基調でも薬物治療が基本です。プラス「ただ時間がながれるのを耐えて待つ」(P125 ツレさんのおわりに)しかないと思います。鬱でも、やがて必ず仕事には就けます。のんびりと、時の力を信じて待ちましょう[猫]
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成就 [就労支援]

人前にでるのが怖いひとがいます。つまり、人前にでることの緊張や不安を自然なことと思えず、どうにかしようとあがき悩みを深めて悪循環になるひとです。実は、このひとは「かくある自分」という理想像や「こうありたい」という願望という“欲”がひと一倍強いひとでもあります。

仕事に就けない人の四分の一はそういうひとです。いわば「対職恐怖」です。それは、「対人恐怖」と同じからくりです。つまり、ひとからよく思われたいという“欲”がひと一倍強いひとです。たとえば、任された役割は完璧にしないといけない、他の人より優れているべき、上司の期待には必ずこたえなければいけない、結果はよいかわるいかのどっちでしかも必ずよくなければいけない、という“欲”に囚われてしまっているひとです。これは無茶です。現実と違います。このように、自分自身の力ではどうにもならないことまでに「べき」主義を押し通す働き方はどこかで挫折します。

よく「就職」と「結婚」は似ていると言われます。大恋愛だけど結婚できずに終わってしまうことがあります。相手のことがものすごく好きなのにどうしてもうまくいかないことがあります。これは、相手のことが好きなあまり自分自身をよく見せようという“欲”に囚われているからです。ありのままの自分を認めず、相手の評価ばかりを気にします。「かくあるべき」という自分という理想像をひとりで勝手に描き、それを求めます。ありのままの自分を認められずひとりで空回りして苦しんでしまいます。常に不安です。そういう恋はたいてい成就しません。

恋愛に限らず、この悪循環から脱するには、次の「自分の思い通りにならない」ことを知ることです。
①ほかのひとの気持ちを思いどおりにすること
②現実を思いどおりにすること
③自分の気持ちをコントロールすること
「できないこと」はしない。「できること」だけして、「できないこと」は放っておきましょう…[猫]ネッ!
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理解 [就労支援]

大人のアスペルガー症候群 (こころライブラリー イラスト版)いわゆるニートといわれる人の約25%、ひきこもりといわれる人の約70%が発達障害ではないかといわれている。ニートの場合は厚生労働省が実際に調査した数字。ひきこもりの場合は推測。しかし、もう20年近くひきこもりや不登校の若者を受け入れてきたある方は「過去つきあってきた人たちのことを思うと、そのほとんどが発達障害ではないか」という。したがって、この本は『大人のアスペルガー…』だが、いわゆる“ニート・ひきこもり”の原因の一つを明らかにした本だと思う。

読んでもらえばわかるが、当事者あるいはその周りの人は「あ、これ俺のこと!」とか、「あ、これうちの子!」というのがひとつは見つかるはずである。また、「なぜ自分は人とこうも違うのか」「どうして就職がうまくいかないのか」がわからない人には、「なるほど、そうか」と思うことがあるのではないかと思う。

職につくには、自分の興味や価値観を知ることも大切だが、特性(癖のようなもの)や得手・不得手を押さえておくことも大切だ。特に、すんなり職に就けない人は何か原因があると疑ってみても不自然ではない。それがもし障害だとしたら、できないことをできるはずだと努力することは止めた方がよい。諦めた方がよい。その上でいろいろな対策を考えた方がよい。でないと、心身を壊しかねない。

疲れていたり、やる気がない、なにもかもイヤなとき、そんなときでもイラスト中心なので大丈夫[猫]
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接客 [就労支援]

今日、接客業(特に対面接客)をしている方のお話を聞く機会がありました。その方は曰わく

「お客さんに対する気持ちが一番大事。技術的なことは長くやっていれば、自然に皆うまくなります。一方、技術的なことがうまくても、お客さんに対する気持ちがなければ接客は難しいと思います。」

その気持ちが表れるのが挨拶。その“明るさ”“元気さ”しかも第一声。それで90%決まるらしい[猫]
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中国 [就労支援]

先日、近くのショッピングセンターで中国の若い人が閉店間際の総菜を買っていた。値段が安くなるからだろう。屈託の笑顔で楽しそうである。また、工場などでも中国の人が貴重な戦力として働いている。このようにして、日本に働きにきているというか研修にきている外国人は日に日に増えている。

ある事業所で、その働きぶりをじっくり見る機会があった。その中国の人はまだ20歳前くらい。単純作業であったが、実に「手が早い」。しかもその単純作業に集中し過ぎることもなく、周りの状況や見通しなども察知していてとても動きが良い。この場合、私がいう「手が早い」というのは、視覚情報が手先の運動に連動させる能力の高さをいう。つまり、器用なのである。

その早さはこれまではパートの女性の持ち味であり、それが日本の中小企業を支えてきたと思う。しかし、その中国の人のそれはそれ以上のように見えた。ちなみに、現場のチーフの方に話を伺うと、「性格も素直で、変に染まっていないので、双方にとってとてもいい」という。

私は、他の国の人が日本で働いたり、生活するのに抵抗感がない。しかし、これでは「働きたくても働けない人(いわゆるニート)」にとっては雇用される機会がさらに狭き門にしてしまう。そんな気がした[猫]さてさて、どうしたものか[たらーっ(汗)]
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森田 [就労支援]

私は、働きたくても働けない(いわゆるニート)には4つのタイプがあると思っている。
①神経質的または神経症
②うつ病または軽症うつ
③発達障害またはそれに近い
④感情の歪み

しかし、①の神経質的または神経症のなかに、対人恐怖と不安恐怖(不安神経症)の二種類があるようだ。しかも、実際対人恐怖の人は不安恐怖の人の症状(困り感)はあまりピンとこないし、逆に不安恐怖の人は対人恐怖の人の症状(困り感)はあまりピンとこない。いい方はいいとは思わないが、対人恐怖派と不安恐怖派の二つがある。

けれども、共通する点がある。それは「よりよく生きたい」という“生の欲望”が強いことだ。対人恐怖の人は、人からよく思われたいという欲望がつよいし、不安恐怖の人は不安を持たずにいつもスッキリ生きたいという欲望がつよい。つまり、欲望と症状はコインの裏と表であり、欲望と現実とのアンバランスな状態が神経症である。

それを解決するのが、森田正馬の森田療法である。別々の症状でも両方に効果がある療法である。これは効く人には効きますよ[猫]
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失業 [就労支援]

失業の心理学離職直後の心境は、それまでの経緯で違う。例えば、楽観視する人、すっきりする人もいる。割り切りや覚悟ができていなかっために前の会社に憤りを感じる人もいる。いずれにしても、後遺症が残る。強い不安感や疑問などをともなう。

しかし、本書では、時間がたてばこの離職直後の不安感などは少なくなるという。現実の不安に対して何らかの適応力がついてくるという。それは下記の変化と「時の力を信じて待つ」ことによってついてくる。

①いやおうなく立ち止まる
②冷静に事態を見つめる
③自分の生き方を考える
④これまでの生活を見直す
⑤前向きに受け入れる

という“失業からの立ち直りのプロセス”が人にはある。また、失業生活は場合によって家族の絆を深めるというプラスの要素もあるという。本書は失業を人生の再建に向けた取り組みとしてプラスに捉えている。つまり、失業は全てを失ってしまうような事態ではないという。

そうかもしれない。一般的にいう就労支援は、「いかに職に就くか」だが、見方を変えれば失業支援ともいえる。だとすると、「いかに失業生活を支えるか」という問いだと思う。
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社長 [就労支援]

ここ数日、製造業の小企業の3人の社長と話す機会があった。今年はどうも厳しい年のようである。

共通する点としては…
①受注内容の変化の激しさ(昨年、一昨年と現在とは仕事の中身が違う)。その対応の難しさ。
②品質管理(短納期)の完全徹底及びそれに伴う事務も含めた処理(ISOの影響などもある)。
③コスト競争プラス仕入価格の上昇。人件費は維持又は縮小。したがって、新規雇用は無理。

私には製造業は手堅いというイメージがあるが、どうもそうではない。もの凄く日々変化している。

これらについていけるか。経営者はもちろんだが、そこで働く工員は果たしてついていけるか。ついていく人はどんな人だろうか。それはいわゆる単なる工員では無理かもしれない。職人というのとも少し違う。工員プラス多能な力をもつ多能工というイメージ。自分で考えたり、工夫したりして、小さな課題をひとつひとつクリアできる人。そういう人が製造業というか技術系の正社員として職につくことができるのではないだろうか。だとしたら、これから働こうという若者にとってはなんともハードルが高い話である。

その一方で、別の社長から「これからは農業がくる」という話を聞いた。農業にも作業環境改善の技能が実用化されつつあるという。たとえば、畑をするとき腰を曲げて作業するが、立った状態で畑仕事ができるような開発が進んでいるという。

誰もが、5年後、10年後、いや1年後さえもみえない状態で、20歳そこそこの若者がよりよい職に就くには経験と勘のようなものがなさ過ぎる。とはいっても、「食わず嫌い」は最悪の状況をまねく。それだけはいえる。どこでもいいから、一度は真剣に働いてみるしか術はない。

しかし、どこでもいいから、といってはなんの助けにもなっていない。最近ひとついえることは、「好き/嫌い」は当てにならないということ。「好きを仕事にする」というのは幻想だ。だから、迷ったときは、あえて「嫌い」な方を選んでみる。私はそれをすすめたい。
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練習 [就労支援]

にんげんだもの『にんげんだもの』相田みつを著(1984年4月発行)
(ラクしてカッコよければしあわせか―負ける練習―)より

「現代っ子にとって、一番弱いところはどこか?
 負けに耐える心、恥に堪える心、カッコ悪さに堪える心です。」

たしかに、カッコ悪さは一番嫌う価値基準かもしれない。
特に、若い時はカッコよく勝つことに対する憧れが強い。

しかし、学校を卒業して実社会で働くと、カッコよく勝つことなどほとんどない。
そういう意味で<勝つこと>は<負けること>に比べ確率的に非常に少ない。
だから、小さいときから負けてもヘコたれないようにしておくことが必要だろう。

それが“負ける練習”だ。つまり、だだをこねたり、無理強いして思いを通そうとしないこと、じっとガマンする強さを鍛えることだ。一方、子供を見守る親たちは勝つことばかりを考えて過保護にしないこと、負ける体験、機会を取り上げないことだ[猫]
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明日 [就労支援]

ニートから脱出するための支援セミナー&個別相談会(第1回)
●日時 平成20年7月27日(日)13:30~16:30
●会場 ファボーレ1F 研修室3
 セミナーと支援紹介 13:30~14:45
 個別相談会 14:45~16:30

いよいよ明日です。
支援紹介のところで、マイジョブの「みんなの仕事塾」の説明をします。
また、個別相談の時間では、「みんなの仕事塾」のブースもあります。
誰もいないとさみしいので、涼みがてら遊びに来てください[猫]
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職場 [就労支援]

職場体験先を回るのが、私の仕事のひとつ。職場には人がいて、その職場を経営する人がいるし、経営する側には働く人に対する考え方、価値観というものがある。

それは、無形で自然と出る。いわゆる企業風土といわれるもの。たいてい、職場体験を受け入れてくれる事業所には、暖かさやおおらかさがある。逆にいうと、職場体験を受け入れてくれない事業所には、暖かさ、おおらかさ、ゆとり、余裕というものがない。なんだか、目先のことばかりにエネルギーをとられている。そういう職場は、どうなんだろう。働く側も経営する側も、働くよろこびのようなものが感じられているのだろうか。感じられないような気がして、なにかとても哀しい感じがする。

働く側の価値観もある。それと同じように経営する側にも価値観がある。そして、それらはここ最近急激に変化している。

鶏が先が卵が先か? 働く意味がここ数年、急激に変化している。と思ふ次第でありまする。
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学習 [就労支援]

よく「ふりかえり」という言葉をきく。でも、ふりかえりってどうするんだろう。ふりかえりの目的は、もっと新たに気づくことがあり、それを考え、今後に生かすこと。特に、まちがえたときにする一つの学習。

では、マイジョブ流ふりかえりのしかたを紹介しよう。
①自分のおこなった順序方法を頭のなかで再現してみる
②予想と結果と関連づけてなぜそうなったかをいろいろな見方で考える
③結果と自分で考えてわかったことをいくつか見つける
④それらを順序よく整理する
⑤できれば、自分の考えや他の人の意見を聞く
⑤時間があれば、やり直してみる

いかがかな[猫]そんなたいしたことではないが…。
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1位 [就労支援]

富山の地方紙『北日本新聞(朝刊)』7月5日付 平成19年度就業構造基本調査(速報)によると

富山県内の 就業率=77.7%(男性85.5% 女性69.8%)で、全国1位
正規就業率(正社員として働く人の割合)=70.7%で、全国1位

就業率の高い要因は製造業(第二次産業)での就業率が36.5%(全国2位)と新聞社は分析。

しかし、私の実感(勘)は、女性の就業率(全国1位)が就業率を押し上げているのではないかと。
だって、100-69.8=30.2。女性(15~64歳)の10人のうち3人が主婦又は家事手伝い?。
とにかく、女性が仕事に就いて外で働いている人が多い。だから、共働きも多い。それが要因?。
(ちなみに、65歳以上の女性を入れたら、もっと就業率上がるって…。みんな畑しているもん!)

それを裏付けるかのような別のデータもある。
保育所待機園児数は0人で全国1位(平成19年4月)
勤労者世帯数の実収入70万8519円で全国1位(平成18年)

こんなデータもある。
持ち家率が79.1%で全国1位(平成17年)
新車をもつ世帯85.2%で全国2位。世帯あたりのマイカー1.78台で全国3位(ともに平成16年)

実は、家や車の維持が大変だったりして[もうやだ~(悲しい顔)]。現金で家や車が買えればいいけど。新聞は「富山全国トップ」って見出しだけど、働く豊かさや生活の豊かさはもちろんトップということではないよな~[猫]

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答え [就労支援]

月刊『Sportiva』7月号 P77より

「ピッチャーにとって、初球の入り方というのは永遠のテーマなんだよな。これはもうはっきり言って、答えがないんだよ。2球目は1球目があるから計算できるけど、1球目はないわけだから。(中略)それぐらい難しいというか、必要以上に答えを求めると苦しくなる。(中略)考えるのはとってもいいこと。ただ、必要以上に考えて答えを求めないことだな。初球で苦しむと、後々もっと苦しむことになる。」

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))江夏豊が藤川球児に語った言葉。

江夏豊。現在野球評論家。阪神タイガースなどで活躍したピッチャー。

山際淳司の『江夏の21球』など、数々の伝説をつくった。

左の本はその『江夏の21球』がおさめられている。

私であれば…
「新規学卒者にとって、初めて入社する組織というのは永遠のテーマなんだよな。これはもうはっきり言って、答えがないんだよ。2社目は1社目があるから計算できるけど、1社目はないわけだから。それぐらい難しいというか、必要以上に答えを求めると苦しくなる。考えるのはとってもいいこと。ただ、必要以上に考えて答えを求めないことだな。最初で苦しむと、後々もっと苦しむことになる。」

だから、1社目はどこでもいいのよ。(そんなこと、キャリアカウンセラーが言っていいのかなぁ~?)

ど真ん中まっすぐでも、スローカーブでも。とにかく投げるしかないわけだけだから、理屈じゃなくて。仕事に就けば考えようがある。「これじゃダメだ」と。で次どうするか。1年は続ける。あと3年耐える。ここで努力して10年は…。否、ここは辞めてこのあと、こうしようとか…[猫]
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夫と妻 [就労支援]


夫をうとましく思う妻の心がわかる本 (こころライブラリーイラスト版)

『夫をうとましく思う妻の心がわかる本』

こんな凄いタイトルありなんだぁ~[がく~(落胆した顔)]
うちで読むには勇気がいるだろうなぁ
私ばかりが忙しすぎる”という
女性の心理にドキッとしました。

夫婦関係悪化の四段階説(心理学者ゴットマン)<P12より>

①不平=妻の不平が目立つ。「~してくれない」
②侮蔑=夫が妻を見下す。「くだらない」
③防衛=夫が声を荒げ、妻は寡黙。
④拒絶=やりとりが失われる。

それに対する妻の反応…<P54より>

①夫とかかわらない。
②心を殺す。よい妻のふりをする。
③子どもに密着/子どもに当たる。
④必要以上のことをしない。

家庭では父子より母子の方が関係が強い(ことが多い)。
したがって、その母を子どもにコピーペーストすると…

①父とかかわらない。
②心を殺す。よい子のふりをする。
③母と密着/母に当たる。
④必要以上のことをしない。

①~④は、親掛かり(無職未婚)の若者の性向と近い。

結局、親掛かりの構成因子に夫婦関係の悪化がある。
(いやない。ある。結局、どっちよ?)
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自立(その弐) [就労支援]


ちっちゃな本がでかいこと言うじゃないか。―ヒットヒット広告コピー傑作選 (ヒットヒット広告コピー傑作選)

-ヒットヒット 広告コピー傑作選-
 のなかから私が選んだNO2は…

 家にいたって、思い出はできない。
  
     
コピー/芳谷兼昌 
クライアント/九州旅客鉄道(1996年)

私ならば、こうしたい。

   家にだけいたって、成長はできない。
   家にだけいたって、幸せになれない。
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自立 [就労支援]


ちっちゃな本がでかいこと言うじゃないか。―ヒットヒット広告コピー傑作選 (ヒットヒット広告コピー傑作選)
-ヒットヒット 広告コピー傑作選-
 のなかから私が選んだNO1は…


       母と
       別の道。


コピー/糸井重里 
クライアント/パルコ(1987年)

解説(引用)
娘にとっていちばんの反面教師は母親である。
母のように生きたくない。自立は、ここから始まる。

何度読んでも、凄い迫力[ふらふら]
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ワーカホリックから学ぶこと [就労支援]

就労支援とは、クライアントが就労に向かっているそれを支える仕事であろう。しかし、ただ働けばいいというものでもない。中には、性急に働かない人がいいと思われる人もいる。つまり、働くことがクライアントの回復ではない場合がある。

たまたま、『魂の家族を求めて』(P197)に“ワーカホリックが回復し成長するための10のステップ”が紹介されていた。これは日本の仕事依存症者のために作成されたものである。だから、これから働こうという人向けのものではない。しかし、とても参考になる。以下それを引用させて頂く。

“ワーカホリックが回復し成長するための10のステップ”
①私たちは仕事がすべてである生活から離れられず、この執着のために日々の生活がままならなくなっていることを認めた。
②仕事への執着は、他人の評価を気にし過ぎるところからはじまり、自分の意志の力を信じ過ぎたことでひどくなったことを理解した。
③今までの生き方を支えてきた意志の力への信仰をやめ、他人の評価を恐れることなく、あるがままの自分の心と身体を受け容れようと決心した。
④あるがままの自分を発見するために今までの生き方を点検し、両親との関係から始まる人間関係について点検表を作った。
⑤上記の点検表を、先を行く仲間たちに見せて語りあい、真の自己の発見につとめた。
⑥偽りの自己の鎧の下に隠れていた、真の自己の存在を実感できるようになり、この“もうひとりの自分”と和解しようと思うようになった。
⑦今までの生き方の誤りが、真の自己を見失い、傷つけ、成長の最後の段階を踏みそこなったことに由来することに気づいた。
⑧自分の生き方の点検を続け、新たに気づいた無理な生き方は勇気をもって変えることを心がけた。
⑨自分の命の自然な流れを実感するようになり、その流れに漂うことに落ちつきを楽しむようになった。
⑩これら自分の経てきた成長のステップを、まだ仕事への執着に溺れている人々に正確に伝えた。
以上
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働きたくても働けない人 [就労支援]

最近になって、やっとわかってきたこと

働きたくても働けない人(いわゆる「ニート」)の類型

①過度な神経質的傾向

②うつ的状態

③発達障害

④感情の歪み

(④が、自分には最近までわからなかった)


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オールニートニッポン [就労支援]

先日、10月18日(木)午後5時半~7時「オールニートニッポン富山版」が放送されました。

私は、その現場となったNPO法人北陸青少年自立援助センターの「北陸(くるが)の郷」にお邪魔させてもらいました。

トークは、オールニートニッポンの山本さん、小穴さん、ジャーナリスト鈴木さん(いずれも東京)、富山からはあそあそ自然学校の谷口さん、NPO法人PCTOOLの能登さん、そしてNPO法人北陸青少年自立援助センターの川又さんでした。

ぜひ、聴いてみてください。ニート、引きこもり、不登校問題に鋭く迫っております。
**インターネットラジオ&マガジン オールニートニッポン**
 http://www.allneetnippon.jp/


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社会適応トレーニング(ラフ) [就労支援]

1)分析-特性把握

  ①学習の仕方(ものごとの身につけ方)

    進み方…順序に従う/従えない、同時進行

    感覚・刺激…視覚優位/聴覚優位

    集中…一点集中/全体

    記憶…機械的記憶/意味を伴う記憶

    情報処理…速い/遅い

    注意…細かい/大雑把

    般化…できる/できない

    指導…強制/促進

  ②行動パターン

2)特定要因の絞り込み

3)仮説形成

    特性→仮説→説明→特性(トレーニング後)

4)スキルの付与

  ①問題解決のスキル

   (SOCCSS法)

  状況-選択肢-予測-判断-段取り(計画)-シュミレーション-検討-実行-ふりかえり

   (作業手順書)

  指示(テーマ)-予定(スケジュール)-段取り-実施(コミュニケーション)-確認-報告-修正

   ※作業パターンが一定か、ルールが明確な作業か、ミスが出たときの対応法、 

     同じ箇所で躓くところがあるか、支持者不在の場合にどうするか、作業の難易度など…

  ②対人スキル

  ③自己管理、感情のコントロール、リラックスのスキル

  ④環境を整えるスキル


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…をする/しないを決めるときに注意すること [就労支援]

例えば、自動車販売会社に就職するしないを判断するとき、どのようなことを考えて結論を出すか?

そこでは、ふつう“もし仮に”を、まず判断(行動)する前に考えるのではないでしょうか?

つまり、

“もし仮に”

1)…すると、①よいこと ②わるいこと

2)…をしないと、①よいこと ②わるいこと

この四つのケースを考えます。しかし、なぜか拒否的な方ばかりを考えるタイプの人がいます。つまり、1)の②と2)の①です。そうすると、する/しないを決めるときは、必ずしないという結論が導かれます。

しかし、これは現実的な結論の導き方とはいえません。

なぜなら、“もし仮に”の中の話だからです。つまり、それだけではあくまでも仮の世界の中です。現実ではありません。だから、仮の世界の中の結論をそのまま結論ととらえることは間違いです。仮の世界の中から、外へ出なければ現実的な結論とはいえません。また、逆に現実的な結論を導くことではじめて、“もし仮に”の外へ出ることができます。


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人気企業の就職は生得の“長所”と“運”、そして“準備”が必要なのだ。 [就労支援]

4月3日、来春卒業予定の大学生就職志望企業ランキングが発表された(リクルート調べ)。

①みずほファイナンシャルグループ②全日空空輸③三菱東京UFJ銀行④トヨタ自動車⑤日立製作所

⑥電通⑦JR東海⑧JTB⑨博報堂⑩松下電器産業⑪資生堂⑫三井住友銀行⑬サントリー

⑭日本航空インターナショナル⑮アサツー・ディ・ケイ⑯野村証券⑰ベネッセコーポレーション

⑱キャノン⑲東京海上日動火災保険⑳オリエンタルランド⑳積水ハウス⑳バンダイ

私がまず注目したのは、大手広告代理店の上位三社(電通・博報堂・アサツー・ディ・ケイ)の根強い人気だ。ほぼ前年の順位と同じである。

次は、野村証券の16位である。昨年度は39位だった。23社抜き。これだけ順位をあげた企業は、野村証券の他にキャノンだけだ。人気が上がれば企業は厳選採用できる。厳選とは優秀な人材や必要な人材を厳しく選ぶことである。つまり、学生には狭き門となる。

最後は、人気企業に就職するには、本人の生得の“長所”と“運”と早め(一年前)の戦略的な“準備”が必要…ということだ。


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「全員○○である」の否定は「○○でない人がいる」である(ド・モルガン法則) [就労支援]

「すべて○○である」の否定は、「○○でない人がいる」である。

たとえば…

「すべての企業は4月中に内定を出す」の否定は、「4月中に内定を出さない企業がある」である。

「すべては幻想である」の否定は、「幻想でないものがある」である。

「無業の人は全員、怠惰である」の否定は、「怠惰でない無業の人がいる」である。

「職をもつ人は全員、怠惰ではない」の否定は、「怠惰で職をもつ人がいる」である。

「誰でも好きな人がいる」の否定は、「好きな人がいない人がいる」である。

と、いろいろやってみると、だんだん楽しくなる(私だけか?)。


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